平溪線

09/06/2020

平溪線は基隆河に沿って山間部を走り、基隆付近の三貂嶺站と菁桐站を繋ぐローカル線です。
日本統治時代は炭鉱を結ぶ石炭輸送のための路線でしたが、今はその炭鉱遺跡と山間の風景が人気の観光路線になっています。

平溪線へのアクセス

台北市の台北站、松山站、南港站から台鐵に乗って行くことができます。
基隆行きの台鐵に乗った場合は七堵站または八堵站で端芳方面へ乗り換える必要があります。
蘇澳行きなどの宜蘭線に乗っている場合は端芳站、猴硐站、三貂嶺站のどこかで平渓線に乗り換える必要があります。
宜蘭方面へ向かう電車と分岐する駅は三貂嶺站ですが、三貂嶺站はとても狭く危険な駅なので、実際には瑞芳站を中継地点にする利用者がほとんどです。

平溪線のレトロ車両

一般的には八堵站から菁桐站、瑞芳站から青桐站、または八斗子站から青桐站の間を平溪線と捉える向きがあるようです。
所要時間の関係で青桐站方面と同時に、反対方向になる八斗子方面へ観光に行く人は少ないですが、平溪線は瑞芳站を中継地点に八斗子站まで直通で走っています。

青桐站から八斗子站まで直通、各駅最寄りの観光地情報が掲載されています

中継地点となる瑞芳站は観光交通の要所になっており、九份、金瓜石方面へバスも出ています。

平溪線の見どころ

平溪線は一時間に一本という少ない本数ながら、沿線には魅力的な観光地が揃い人気の路線です。

導覧図

平溪線の魅力は台北からの程よい距離で味わえる鉄道風情に加え、炭鉱の歴史と豊かな渓流の自然、これに尽きるでしょう。
炭鉱と言ってもピンと来ないかもしれませんが、有名な九份や金瓜石などを含め台湾北東部の発展と衰退は鉱業と切っても切れない関係にあります。
街中の彼方此方に炭鉱当時の写真が展示され、また炭鉱に纏わるドラマはしばしば台湾映画の題材になり今に語り継がれています。
これら映画を見てから訪れれば違った観点から平溪線全体を味わうことができ、より一層深い理解が得られるでしょう。
炭鉱時代に活躍した吊橋や吊橋の土台や当時の鉱員たちの宿舎、その他炭鉱の関連施設が彼方此方に残されており、一部廃墟化しているものの一部は観光施設として公開されています。

平溪線の駅

平溪線は基本的には深澳線と直通運転をしており、観光では深澳線・宜蘭線の瑞芳、猴硐もよく利用しますので、これらの駅を含め今後一駅ずつ紹介記事を書きます。

路線駅名基本情報代表的な観光スポット
深澳線 八斗子 Wikipedia 海景
深澳線 海科館 Wikipedia 國立海洋科技博物館
深澳線・宜蘭線 瑞芳 Wikipedia 老街, 九份, 金瓜石
宜蘭線猴硐 Wikipedia 貓村、炭鉱施設
宜蘭線・平溪線 三貂嶺 Wikipedia 観光地ではない
平溪線 大華 Wikipedia 観光地ではない
平溪線 十分 Wikipedia 老街、天燈、瀑布、吊橋
平溪線 望古 Wikipedia 瀑布
平溪線 嶺腳 Wikipedia 瀑布
平溪線 平溪 Wikipedia 老街、天燈
平溪線 菁桐 Wikipedia 駅舎、炭鉱施設

平溪線の運賃

平溪線には一日乗車券があり80元で購入できます。
あちこちの旅行情報サイトやブログでオススメされていますが、単純に計算すると平溪線内で4、5回は乗り降りしないと元は取れません。
本数が少ない平溪線の観光でこれだけ乗り換えるのは大変なので、お買い得なのかは正直疑問が残る…と思っています。
もちろん 記念切符として買うのはいいと思います。

猴硐駅からの料金表、平溪線(右側)は距離に応じて15元~24元程度

平溪線の車内

黄色い車体の平溪線、車体はずいぶん年季が入っています。
オススメは最前列か最後尾のかぶりつき特等席。
また車内に風水を取り入れていると聞いたことがありますが、車体の作りも独特です。

一番前、一番後ろの特等席がオススメ
社内は独特の作り

補足情報と徒歩コース

先にも述べた通り平溪線は一時間に一本のダイヤなのですが、分岐する三貂嶺までの三駅(瑞芳、猴硐、三貂嶺)は直通している深澳線・宜蘭線を利用することもできるので、実際はもう少し多く本数があります。
また平溪線に入った後は計画的な旅程を考えると一部諦めざるを得ない…と思い勝ちですが、各駅の間は2kmから4kmほどの距離なので、場所によっては電車を待つよりも軽いハイキング気分で歩いたほうが時間を節約して回れます。

場所によっては一駅歩いた方が効率的かも

お勧めの徒歩コースは以下の二駅間、時間にして20分、30分程度で歩けます。

  • 望古站-嶺腳站間
  • 平溪站-菁桐站間

観光旅遊局発行のパンフレットがビジターセンターなどで手に入りますので入手して予習しましょう。
若干日本語に難があり読みにくい部分がありますが、前提となる知識があるのとないのでは旅の深みが全く違います。

パンフレット