平溪線_猴硐

猴硐站周辺

猴硐

「台湾まで来て何故猫なのか」という疑問も若干浮かんできますが、100匹以上の猫が住む街として有名な猴硐は猫に興味があれば天国、猫に興味がなくても街の構造や炭鉱施設やその廃墟などそれなりに見どころがあります。
特に記念イベント等をしている様子は見かけませんでしたが、瑞芳站と猴硐站間の鉄道や猴硐站前の選炭場は1920年、ちょうど100年前に完成したそうです。

日本統治時代の神社(保存状態は悪い)もあるそうです

駅前では食堂が数店舗か営業しておりコンビニエンスストアもあります。
駅正面に見える資料館やカフェは炭鉱で利用していた施設をリノベーションしたものです。

猴硐站駅前

資料館裏にも昔の施設や瑞三運煤橋という橋が残っていて、橋の横には巨大な廃墟、瑞三礦業整煤廠が工事中です。
今後どうなるのかわかりませんが、是非元の建築物を活かしながらリノベーションして欲しいところ。

猫の家…ではない?
瑞三運煤橋
瑞三運煤橋はリノベーションされ綺麗になっています
瑞三礦業整煤廠の廃墟は工事中

瑞三運煤橋を渡った所には猴硐煤礦博物園區があり、トロッコ列車に乗って炭鉱周辺を巡ることができるようです。
子供向けな気もしますが所要時間30分とあり、実は結構大掛かりなのでは…という期待もあります。

トロッコで炭鉱巡り

貓村

貓橋を通り駅を反対側へ潜り抜けると有名な貓村です。

貓橋
猫っぽい外観の橋と思っていたら本当にそういうコンセプトでした

大きな猫のオブジェや段差を利用した複雑な建築群を覗きながらウロウロします。
猫はそこら中にいて人にとても懐いていますので、少し屈めばあっという間に猫に取り囲まれます。

また台湾あるあるですが、野良犬?も彼方此方にいます。
猫村にはカフェもありますので、猫に囲まれながらのんびり休憩することもできます。

その他の炭鉱関連施設

駅から線路に沿って少し歩いたところにも当時の施設を使った資料館や廃墟のようになった建物などがあり、炭鉱に纏わる産業集落全体を見学できます。
廃墟の外観は美しく一部は炭鉱関連施設として公開されているので中に入ることができます。

廃墟
ディーゼル機関車庫をリノベーションしたカフェ

炭鉱というと戦後いくばくかというイメージがありますが、このあたりには1990年になってようやく閉山した鉱山もあり、比較的最近の話です。
炭鉱で働いていた人たちの大部分はすでに猴硐を離れましたが、少数の家族は今でもまだ猴硐に住んでいます。
彼らは当時の台湾経済の発展を命を懸けて支えた英雄であり、街の施設を含め語り継ぐべき宝物であるとされています。

ここは資料館にリノベーションされています
ここは元々は炭鉱の事務所だったそうです
ここから炭鉱へと入って行ったのでしょう
炭鉱労働者の宿舎である內寮仔舊礦工宿舍は廃墟になっていますが一部見学できます
內寮仔舊礦工宿舍の内部

徒歩コース

隣りの三貂嶺站までは約2kmなので30分程度で歩いていけそうですが、道路は川を隔てていて駅とは繋がっていませんので電車で行く必要があります。
聞くところによると三貂嶺站は台湾で唯一車でアクセスできない駅だそうです。

外観が美しい內寮仔舊礦工宿舍
岩を切り開いて道を作ったのか、岩が崩れた跡なのか

三貂嶺古道はハイキングコースとして山登りできるようなので、興味があれば調べてみても良いかもしれません。
また大粗坑歩道、小粗坑歩道は九份に通じていて、散策しながら2時間程で行くことができるそうです。
大粗坑歩道は映画「多桑」という映画の舞台としても使われているそうです。
「多桑」は音から察するに「父さん」の意味でしょう。

また猴硐周辺では3月から5月に淡いピンク、または白い花が開く鍾萼木(ブレッシュネイデラ・シネンシス)という氷河期から残る一属一種の樹木が比較的多く見られるそうです。
ハイキングする際は是非覚えておきたいですね。