平溪線_十分

十分站周辺

平溪線で一番栄えている観光地が天燈と瀑布が有名なここ十分でしょう。
十分站はこの辺り一帯が鉱業で繁栄していた当時の栄華を色濃く残した比較的大きな駅です。

十分站

駅には猫が多数住み着いていて観光客のみならず駅員や運転士の癒しにもなっています。

駅には猫が住み着いています

十分は映画「戀戀風塵」の舞台になったそうなので映画を見てから訪れればより興味を持って散策できるでしょう。

線路沿いには飲食店と天燈屋、その他お土産屋さんとたくさんのお店が並び、大勢の観光客で賑わっています。

線路の両サイドにはお店が並んでいます

天燈は色によって意味が異なり、願い事によってどの色の組み合わせにするか選び、墨で願い事を書いて天空へ放ちます。
ほとんどの人が当然のように線路に出て天燈を上げますが、一応公式には禁止されているようなので自分の行動には責任を持ち、くれぐれも注意しましょう。

素敵女子

電車が通る時刻になると大声で合図がありますので運行を妨げないように線路から出ましょう。
観光ガイドブックなどには「商店や家のギリギリの距離を電車が通るのでそれも見どころ…」のように書かれていますが、実際はもちろん安全のため人通りが多いところには柵があり(柵がない場所もたくさんあります)、そこまで建物ギリギリを通っているようには見えません。
ですが如何にもギリギリを通っているかのように撮影し、その写真をSNSにアップするのも楽しみ方の一つでしょう。

電車の運行を邪魔しないよう注意しましょう

十分瀑布

駅前の商店街を抜け、そのまま老街を超え、道なり線路沿いに15分ほど歩いていくとビジターセンターに着きます。
そのビジターセンター裏手から山の中へと入り、吊橋を幾度か渡ると目的地の十分瀑布に着きます。

十分瀑布へ向かう途中にも美しい景色がたくさんあります
途中に眼鏡洞瀑布という別の滝もあります
この橋は渡りませんが、十分瀑布へ向かう途中に吊橋がいくつかあります
平溪線の車窓からも十分瀑布が少し見られます

確認していませんが滝周辺エリアは園区として管理されていますので、開放時間(夏季(6月~9月)は18時、冬期(10月~5月)は17時)を過ぎるとどこか門扉が閉まり、瀑布周辺に入れなくなる可能性があります。
一応時間に注意して行きましょう。

展望エリアには売店やお手洗いなどもあります

逆走しないよう監視員の方がいますが 、瀑布を正面から見る小道は細いので一方通行になっています。
十分瀑布の周りは常に水蒸気が充満していて、しばしば虹がかかります。

十分瀑布
十分瀑布

ランタンフェスティバル

平溪エリアには平溪天燈祭というランタンフェスティバルがあり、ポーランドのポズナンで行われるスカイランタン祭り、タイのイーペン・ロイクラトン祭りと並ぶ世界のランタンイベントです。

平溪天燈祭
Lampiony Poznan
イーペン・ロイクラトン祭り

この幻想的な平溪天燈祭の会場の一部は十分にあり、平溪天燈祭が開かれる元宵節の夜には数万人がこの小さな集落に集まり、願い事を書いたランタンを空に飛ばします。

台湾では、諸葛孔明が熱気球の原理を使ったランタンを上げ、遠隔地とのコミュニケーションをとったことからランタンの歴史が始まったと言われています。
台湾のランタンの独特な形は諸葛孔明の帽子に由来すると言われ、ランタンのまたの名を孔明灯と呼ぶのもその為です。
ランタンと平溪エリアとの繋がりは、清朝の時代に遡ります。
当時このあたりでは盗賊による略奪が続きました。
その為村人たちはランタン安全の合図として飛ばし、コミュニケーションをとるようになったと言われています。
そこには安全だけでなく、平安や幸福、健康などを多くの祈りを込めていて、それが現在のランタン上げへと繋がっているそうです。

こうした天燈は日本人に限らず観光客にも大人気で、旅行の思い出作りに一役買っている一方で、環境汚染や鳥など生態系への影響が懸念され、また山火事の原因ともなるとされ反対する人も大勢います。
自然に分解できるよう天燈の素材を工夫したり、ゴミを集める清掃員を増やしたりもしていますが、それでも実際橋の上から川を覗き込むと誰かが上げた天燈がゴミとなって回収されず散らばっているのがわかります。
生態系への影響は実際のところどの程度なのかわかりませんが、台湾には動物愛護に興味がある人が大勢いますので、鳥などの動物保護の観点からもしばしば反対の声が上がります。
また平溪周辺のエリアは雨が多く湿度も高いため山火事にはなりにくいと言われていますが、それでも火災の原因となったことは幾度かあるようです。
とは言え、現地の人たちの貴重な収入源にもなっていますので他所の地域の人が一概に中止を要請するのも中々難しいところです。
以上のことから台湾人に迂闊に天燈に行きたい、行ってきたと言うと相手を不愉快にする場合も多分にありますので注意しましょう。

登山

十分あたりにある五分山登山歩道は山稜がつながっており、緩やかな傾斜で山々を歩き渡ることができるそうで、山頂から見渡す景色や夜景も美しく人気の登山コースにもなっています。