基隆 和平島周辺:カラフルな建物と朽ちた建物、そして戦争の遺跡
基隆は以前紹介しました電車でアクセスしやすい基隆廟口夜市を含めた鉄道駅周辺が有名ですが、少しバスに乗り和平島方面へ向かうと他の観光資源にもアクセスできます。
和平島には和平島公園という海水浴場などを備えた有料の公園があり、恐らくそこがこの島のメイン観光スポットなのですが、観光客にとっては周辺にあるスポットも中々魅力的に映ります。
正濱港口彩色屋
恐らく写真で見たことがあるでしょう、カラフルな壁の建物が港に並ぶ有名なインスタ映えスポットです。
写真を撮って映えた後は他に特に見るものもないのですが、建物自体もカフェやイタリアンなどお洒落な感じなので立ち寄ってみても良いでしょう。
船が入っていることからもわかるようにそもそもは港なので積み荷を降ろすクレーンなどもあります。
その他造船関係の部品工場だったのでしょう、付近には金属加工を行う小さな町工場がたくさんあります。
ちなみにこのカラフルな建物が並ぶ風景はオランダのアムステルダムなどに例えられる場合がありますが、実は台南の駐車場にもあります…。
台無しなので言ってはいけません…。
正濱港口彩色屋周辺のおおよその場所は以下になります。
阿根納造船廠遺址
正濱港口彩色屋の周辺は造船の関係で部品工場らしい金属加工の小さな町工場がたくさんある…と書きましたが、その造船所がここ阿根納造船廠遺址です。
すでに営業はしておらず…と言うよりも廃墟になっており、今では廃墟マニアにはたまらないインスタ映えスポットになっています。
2018年頃までは自己責任で近づくどころか廃墟に立ち入り建物のにも上れたようですが、2020年に伺った際には入り口は封鎖され近づくことも出来なくなっていました。
まぁどう見ても崩れかけで事故の元ですから致し方ない気もします。
それでもこれだけの規模の廃墟なので、近くから見るだけでも迫力があります。
阿根納造船廠遺址は以前紹介した和平島阿本活海產の対岸になります。
造船所が稼働していた頃はどういう景色だったのでしょうか。
阿根納造船廠遺址周辺のおおよその場所は以下になります。
社寮東砲台
日本統治時代に作られた砲台の跡です。
日露戦争に備えて整備された警備工事のうちの一つ…とありますが、台湾はロシアからずいぶん距離がありますが、台湾に攻めて来る可能性もあったのでしょうか。
Wikipediaによると砲台自体はスペインやオランダの統治時代からここに設置されていたようですね、基隆の港を守るための要所だったのでしょう。
ちなみにこの社寮東砲台を尋ねた帰り道で私は犬に襲われます(無事でしたが)。
台北市内はそれほどではありませんが、少し人里を離れると台湾には野良犬と言いますか、野犬がまだまだたくさんいます。
山間部だけでなく路上にもいますので、自転車やバイクに乗っていても安心できません。
バイクの速度なら大丈夫と思いがちですが、台湾の山間部は標高が高いため酸素を十分に燃焼できず、スピードが出ませんので注意が必要です。
日本の車やバイクは街中を走る前提で設計されているものもありそうですが、世の中過酷な条件の下に設計する必要があるのだと痛感しますね。
さて、野犬は基本的に群れでいます。
テリトリーに入ると吠えられ威嚇されますので基本はテリトリーに入らないことですが、通り道を塞がれていたりやむを得ない場合もあります。
木の枝や折り畳み傘などリーチのあるもので距離を取りながら、できるだけ早くテリトリーから出ることが重要です。
また民家の前など飼い犬っぽい犬に襲われた場合は証拠をできるだけ確保して(法廷に訴え)責任を追及しましょう。
狂犬病にでも感染したら発症後の致死率はほぼ100%ですので、噛まれた場合は必ず病院に行きましょう。
危険が一杯ですね。
社寮東砲台周辺のおおよその場所は以下になります。