基隆:台湾から1時間程度で行ける通勤圏の港町散策
基隆は台北の東北東にある、電車でもアクセスしやすい港町です。
旅行で訪れと距離感の把握が難しいですが、基隆は台北から日帰り旅行ができる距離…と言うよりも、通勤圏内と考えてよいでしょう。
実際基隆に住みながら台北へ通勤している人も大勢います。
基隆は基隆廟口夜市を含め鉄道駅周辺に見どころが集まっていますので、台北から気分を変えたいときに夕方からでもサクッと行ける観光地とも言えます。
基隆車站
基隆の鉄道駅(基隆車站)は比較的最近立て替えられ、駅は中では繋がり一つなのですが出口によって北駅と南駅に建物が別れています。
基隆へ向かって進行方向の出口から出れば北駅、進行方向とは逆の出口から出れば南駅になります。
大した距離ではありませんが、一般的には街に近い南駅を利用することになるかと思います。
北駅と南駅の間には昔の基隆駅が残っていましたが、イベント会場などに使われた後、2020年には解体工事が始まりました。
昔の基隆駅の跡地には再び大きな建物を建てるようですが何ができるのでしょうか。
駅前はバスの発着場でもありますので、またすぐに大勢の人が行き交う施設ができるのでしょう。
基隆のバス発着場からは台北行のバスもたくさん発着しています。
鉄道よりも安い…という話も聞きますが、ちょっと調べたところ台北駅から基隆駅までであれば鉄道の方が安いようです。
ですが台北と一口に言っても、地下鉄の乗り継ぎなど鉄道駅までの交通もありますのでその辺りを考えるとバスの方が利便性が高いという人もいるのでしょう。
基隆車站周辺
駅を出るとすぐに海があり、海をぐるっと取り囲んだ町は埠頭や桟橋など台北では見かけない景色を作り出しているので散策していて楽しいものです。
北駅と南駅の間には現役で使用されている歴史的な建築物もあり興味をそそります。
基隆車站とその周辺のおよその場所は以下になります。
基隆地標
この風景は有名なのでどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
基隆は中国語の発音はジーロンに近いのですが、英語ではKEELUNGと表記されます。
外国語の英語表記は不思議が一杯です。
この看板は基隆地標と呼ばれていますが、遠くから見るだけでなくすぐそばまで行くことができます。
基隆車站(南)を出て山側の道路を渡るとすぐに登山歩道があります。
他にも道がありそうですが、ここから入って行くのが一番近いようです。
基隆地標の場所は以下になります。
委託行街區
駅前商店街にしては駅から少し離れています、委託行街區。
今はシャッター街になっていますが、昔は若者が集まる最新の流行地で栄えていたそうです。
地元の大学生でしょうか、若者がストリートイベント会場として利用したり、新しいモダンなお店を開いたりと町おこし活動をしています。
Youtubeで見た刈包が美味しそうだったので、これを目当てに行きました。
他のメニューも気になります。
大きさも十分で食べ応えはありましたが、台湾風に味付けが薄めなのでもう一味欲しいところ。
辣醬が必要か聞かれたのですが無意識に断ってしまいました。
台湾には牛丼の「すき家」が割とたくさんあり、日本人好みに味付けされた牛丼が安価に提供されています。
日本では「すき家」はしょっぱ過ぎると思っていましたが、台湾向けに味を調節しているのでしょう。
牛肉だとついつい比較してしまいますが「すき家」の満足度がかなり高いので張り合うのは難しいですね。
ちなみに同じ牛丼チェーンである「松屋」も台湾で展開していますが店舗数がかなり少ないので行く機会はほぼありません。
「吉野家」は「すき家」と同じくらいの店舗数があるようですが、日本ブランドを背景紙にした強気の展開なのでしょうか「すき家」の二倍くらいの値段なので行ったことがありません。
ここはお洒落な雑貨屋さん。
扱っている商品はMITでしょう、靴下などかわいいものがたくさん。
日本でも一昔前に大学生と商店街などが組み、町おこしが彼方此方で行われていましたが結果はどうなったのでしょうか。
委託行街區のおよその場所は以下になります。
基隆廟口夜市
こちらの投稿を参照。
中正公園
駅から少し離れると街の真ん中に小高い丘があります。
階段をのぼりながら中正公園と呼ばれる山の中に入って行くと民俗文物館や観音像、展望台などがあります。
聞くところによると基隆神社が昔ここにあったそうで、思い返せば神社を彷彿とさせる建築物があったようななかったような…。
民俗文物館ではあまり詳しく把握できていませんが、雞籠中元祭という伝統的な祭りが開かれるようです。
雞籠(ジーロン)と基隆(ジーロン)の発音をかけているのでしょう。
小高い丘の上には二匹の獅子に守られる形で観音像が立っています。
夕方17時くらいまでだったかと思いますが、観音像は中に入ることができます。
車で乗り入れられる車道側に行くと歩道に沿って神像(だと思います)が並んでいます。
それぞれ名前や役割があるのだと思いますがよくわかりません。
中正公園周辺のおよその場所は以下になります。