阿桂姨原汁排骨湯コクの深い透明なスープという矛盾をやってのける名店その1
ここ大稻埕慈聖宮の廟口には媽祖宮口と阿桂姨、二軒の排骨湯専門店があります。
ここは廟に向かって右側に位置する阿桂姨原汁排骨湯。
どちらも人気店で激しいライバル関係に…あるのかと思ってしまいますが、実はこの二軒は親戚関係だそうです。
人気店という理由からか、中庭のテーブルも他のお店よりも多く用意されています。
表の通路側は持ち帰りとお得意さん専用っぽいので、中庭側から注文し、ガジュマルの木の下でいただきましょう。
ここの原汁排骨湯は熱々で出されますので要注意。
その透明度からは思いもよらない程の濃いコクでしっかりとした味付けです。
肉はしっかりした歯応えで噛み締めると肉々しい旨味があふれ出ます。
排骨湯の排骨はスペアリブのことで、骨付き肉が大好きな台湾では排骨湯をはじめ排骨酥など頻繁に目にする肉の部位です。
骨付き肉に不慣れな日本人にとってはやや食べにくいことも多いですが、この排骨湯は実際に骨が付いて出て来るのは一つ、二つ、食べやすさにも配慮されています。
また濃いコクだけでなく、一緒に入っているホクホクした大根がさっぱりとしており口直しにいい仕事をしています。
注文口に置いてあるタレを肉や大根につけて食べるのも美味しいようです。
一緒に売られているものは清飯というのは白飯のことでしょうか、それと魯肉飯と小菜。
潔いほどそぎ落とした、最小限のメニューですね。
魯肉飯は煮込んだタレと脂身とが絡み合い、肉の脂身の柔らかさは排骨湯のしっかりした歯応えのある肉とは全く別物で、その対比も面白い。
ただし魯肉飯単品で考えた場合は特別なものという程ではありませんので、白飯にして小菜を追加する人も大勢います。
全く脂っこさやクドさはないので食後はしつこく感じず、少し物足りないようなあっさり感が残ります。
お店の場所は以下になります。
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