津津豆漿:朝食は一味違う揚げたて蛋餅はいかが?
津津豆漿は大頭橋站から少し歩き、延三夜市を抜けたところの交差点にあります。
通勤時に買っていくお得意さんが多いため、列に行儀よく並ぶ…などはなく、適当に並んで、適当に順番を抜かされ、適当に注文します。
日本人のお客さんに慣れているようで、中国語で注文しても一瞬で日本人とバレます。
持ち帰りだけでなく、隣りにイートインエリアがあるのでそこで食べていくことができます。
「內用」と注文をしたら後は席に座って待ちましょう。
イートインスペース内のメニューを目にするのはタイミング的に注文した後になりがちだと思いますが写真付きです。
津津豆漿の招牌蛋餅は炸蛋餅、つまり揚げ蛋餅。
他にも炸蛋餅を出すお店は幾つかありますが珍しい気がしますね。
具の選択肢はなく(ニラ + 玉子 = ニラ玉)一択です。
当たり前ですが油で揚げているので普通の蛋餅に比べると結構油っこいです。
日本では揚げ物を油から取り出したあと油を切り、更に和紙で油を吸わせますが、日本以外の国ではあまり油を切るという工程をみかけません。
揚げたあと網トレーに一旦置くのはかなりマシな方で、下手をすれば油から取り出し直接お皿に置きます。
その結果、油でベチャベチャになったかなり油っこい料理が出て来ることが多々あります、覚悟しましょう。
生地の食感はサクサクというわけではなくパイみたいな感じでしょうか、少しもちもちした感じも残っています。
ニラ玉のニラはサッパリ食べさせるための工夫だと思いますが、もう少し油を落としてくれればもっと美味しくなるのに…と思わずにいられません。
テーブルに置いてあるソースは辣醬と蚵仔煎や肉圓などを食べる際に見かけるピンクっぽい色の謎ソース。
このソースの正体は何なんでしょうか?
よくよく考えると材料こそ知っていますが…ソースはなぜ黒いのか、そもそもどうやって作っているのか、などなど知らないことがたくさんですね。
豆漿は熱々で出てきます。
ここのお店に限らず、台湾の食堂で出て来る汁物メニューはどうしてあんなに熱々なんでしょうか、不思議です。
辣油は必要であれば自分で加える店が多いと思いますが、ここは最初からお酢と辣油がかかった状態で出てきました、酸味と辛味が程よい感じ。
理由はわかりませんが他の店よりも豆漿の食感がクリーミーに感じました。
蘿蔔糕は柔らかいので形が崩れていることがたまにありますが、ここでは割としっかりした形で、焼き目の香ばしさと蘿蔔糕の甘みがまじりあい素朴な味わいです。
謎ソースをつけて食べると甘辛く、それもまたよい組み合わせだと思います。
蘿蔔糕というのは大根餅のことですが、知名度の割りに日本国内で一般的に売られていないこともあり、旅行者の間でとても人気があるように思います。
ただし、餅という言葉に引っ張られてモチモチした食感を期待しているように思いますが、全くそういう食感ではありませんので過度な期待は不要です…。
紅茶はミルクティーかと勘違いしていましたが、甘いストレートティーでした。
豆漿店なのでやはり素直に豆漿を注文するのが正解です。
GoogleMapsを見ると朝は4時半から始まり、お昼前には閉店してしまう…とありましたが、実際は月曜日のみお昼前に閉店で、その他は夜遅くまで営業しているようです。
台湾のGoogleMapsは結構間違えた情報(若しくは古い情報)が載っていますので気を付けましょう。
こうした量少なめ、値段安め、気軽に入れる小吃が日本にもあればいいと思いますね。
昔のもんじゃ焼きやたこ焼きはこういうポジションだったんだろうなと思います。
日本の小吃は徐々に値段が上がり、量が減り、店構えが重苦しくなり、いつの間にか気軽に食べるという習慣が失われたような気がします。
残念ですね。
お店の場所は以下になります。