今大魯肉飯:三重 四大天王/五大天王滷肉飯店

三重の四大天王/五大天王滷肉飯店の筆頭にも度々挙げられ、滷肉飯ランキングがあれば必ずランクインしていると言っても過言ではない行列が絶えない滷肉飯の名店、今大魯肉飯。
三重の有名店はどのお店に行くのも駅から少し歩きますが、期待を膨らませながらお店に向かう道のり、それもまた楽しみの一つですね。

今大魯肉飯

二時過ぎになれば流石に落ち着いてきますが、噂に違わず行列があります。
荷物などで席を先に取る人もいますが、混み合っていても持ち帰りの人もいますし、また店内には座席はたくさんあり回転も速いのであまり心配しなくても大丈夫でしょう。

回転は速い

メニューは滷肉飯以外に排骨や魚などもあります。

屋台看板のメニューを見ながら口頭で注文します
美味しそう、とりあえず全部ください

注文は口頭のみですが複雑な話はないので中国語がわからなくても何とかなるかも。
最初に店内で食べる(內用)か持ち帰りで食べる(外帶)か伝え、その後料理の名前を言うだけです。
中国語がわからないと、その言うべき料理の名前がわからないという問題はありますが…。

注文後すぐにお会計。
トレーに次々と頼んだ料理が乗ってきますが持ち運びはお店の人に任せて会計が終われば座席に向かいます。
その際どのあたりに座ればよいかお店の人が案内してくれます。
料理の持ち運びをしながらテーブル管理もちゃんとしています、これが行列の回転が速い秘訣ですね。

座席は屋台奥の店舗内の他、隣の建物にもあります。

屋台奥の店舗内
シンプルでありながら堂々とした看板、王者の風格

隣の建物は自動ドアが閉まっていると中が見えないので入っていいのか若干心配になりますが、お店の人や他のお客さんが出入りしていますので様子を見ながら入っていけば大丈夫です。

中が見えないので知らないと入りにくいですね
中は食べることに集中、別世界

魯肉飯は基本的に脂身なので口の中に入れたとたんとろけますが、少ししつこく感じるかもしれません。
八角があまり効いておらず台湾風味は少な目です、それが日本人の口には合うかも。
漬物がありますが、台湾の漬物はかなりしょっぱい場合が多いので少しだけ取りましょう。

滷肉飯
滷肉飯、漬物を乗せて(それほどしょっぱくありませんでした)

滷白菜はトロトロで程よい味付けです。
たまにシャキッとした食感を若干残しているお店もありますが彼方此方のお店で滷白菜を食べた結果、トロトロの滷白菜に出会うと「これこれ、このトロトロ感」と思うようになりました。

上に乗っているブヨブヨの食材はたまに見かけますが何なのでしょうか。
料理番組で豚の皮と言っていた気がしましたので台湾人に確認したところ…やはりそうだとのこと。
結構好き嫌いがあるようですが食感などは油揚げに少し近いと思います。

ここの滷白菜は汁っ気が多いのでスープの代わりに頼むのも有だと思っています。

実は大好き滷白菜

滷豆腐は長時間煮込み続けているため表面は少し硬いですが中は柔らかく熱々です、火傷に注意。
味はかなり染みていますので濃い目。
滷蛋も長時間似ているのでしょう、固ゆでで味がしみています。

滷豆腐、滷蛋

全体的に似た系統の濃い味付けになっていますので、何かスープを頼むか飲み物を持参した方がよいでしょう。
美味しいですがその魅力を語るにはあと百回くらい訪ねる必要がありそうです…と思い再訪。

定番も頼みつつ、いつもと違うメニューにも挑戦。

台湾は海に囲まれている島なのですが、何故か川魚を結構食べます。
これもおそらく川魚ではないでしょうか、生姜や唐辛子などの香辛料を使って調理してあるものの皮付きなので口に入れると少し生臭い風味が。
背骨もそのままなので少し骨があります、注意して食べましょう。

背中側の肉は肉質も良く厚みもあるので食べ応えがあります。
お椀の底のピリ辛油を付けて食べれば、なかなか美味しい。
一方お腹側の肉は柔らかく内蔵回りには脂身があり、とろける食感。
二種類の肉質の違いが明確で二度おいしい、これはなかなか。

魚料理で日本の右に出る国はありませんので過度な期待は禁物ですが、独特の調理法や味付けはありますので外国で魚を食べると不思議な気分になります。

魚肚

排骨湯はいくつか種類がありますが、今回は苦瓜排骨湯を注文。
あっさりとした薄味なのですが、奥深い味わいがあります。
大稻埕にある排骨湯屋さんなどとは全く異なる味で、同じ料理でもいろいろあるのだということがわかります。

排骨は骨付き肉(スペアリブ)のことですが、肉は煮込まれ過ぎた感が若干あるかしら。
骨離れは基本的に良いですが部位によっては細かい骨と肉が混じってしまい食べにくい場合もあります。
また肉の旨味がスープに溶け込んでしまい、肉の表面はそこまで美味しくは感じませんが、噛み締めれば旨味がまだ残っている…という感じでした。
逆に大稻埕の排骨湯の凄さが思い出されたり、やはり餅は餅屋なのかと思ったり。

苦瓜は柔らかいですが少しの食感と苦みが効いていて良い仕事をしています。
苦瓜は苦いですが何故人は苦瓜を食べるのか…。
また出汁用を兼ねているのでしょう、アサリも入っています。
この辺りの材料ががスープの奥深い味を作っているのかなぁと思いながら頂きました。

苦瓜排骨湯

美味しいですがその魅力を語るにはあと百回くらい訪ねる必要がありそうです…

さて、先に自分で上記のように書きました。
これは初回訪問の時の感想ですが、その後このお店に百回は訪ねていませんが、いろいろなお店でさまざまな料理を百回以上は食べました。
そして久しぶりに再訪した結果思うことは…ここの滷肉飯は流石の絶品と思い知った、ということですね。

やはり美味しいものも美味しくないものも、いろいろ食べなければわからない世界があるということですね。

お店の場所は以下になります。

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