兄妹美食館:これは近所に二軒はほしい中華料理屋さん、大満足のオムライス風炒飯

捷運站から少し歩いた所にある兄妹美食館、台湾のニュースで炒飯が美味しいという話を見かけたので行って来ました。
雨の日はちょっと辛いですが傘を差しながら。

兄妹美食館

座っても大丈夫だと思いますが、お店の外にある飾りが中華料理屋さんっぽい印象を醸し出していますね。
店内はシンプルな広い空間なのでこれがないと少し寂しく感じてしまいそう。
ガラスにはメニューの一覧が貼られていますが、とてもメニューが豊富ですね。
迷ってしまいそうですが、目的は炒飯なので迷いません。

ガラスに貼られたメニュー、目移りします


テーブルに座ったら注文票に記入。
メニューがたくさん、やはりいろいろ食べたくなりますね。
若干不便な場所にあるのが辛いですが何度も通わないと。
うどんは火を通すのに時間がかかるからでしょう、お昼時は注文できないようです。

炒飯と決めているにもかかわらず何の炒飯にするか迷ってしまうので、選択は困ったときの蝦仁蛋炒飯、サイズは大食いではないので小で。
炒飯の場合は20元の追加でオムライス風に玉子で包んでくれるそう。
是非お願いします。

注文票

注文カウンターに注文票を持って行き注文とお会計をします。
持ち帰りできているお客さんも結構いますね。

注文カウンタ^の上にもメニューがずらり

店内を見回してみると会社の同僚で来ているグループが多いようです。
場所柄でしょう、この辺がビジネス街というイメージはありませんでしたが。
麺を食べている人が結構いましたが、炒飯は持ち帰りのレトルトもあるようなので、やはり炒飯は有名なようです。

真空パックでしょうか、温めるだけ

奥の厨房はこういう感じ。
お店の名前から察するに兄妹で経営しているのでしょう。

調理場は奥にあります

冷たい水と酸梅湯が無料で提供されています。
台湾でお冷を提供しているのは珍しい気もしますね。
酸梅湯は相変わらず不味いので台湾に来たら是非試して下さい。

酸梅湯は飲んでみる価値があるほど不味い

青菜豆腐湯は焦げたような匂いがしますが、フライパンで作ったのでしょうか?
それとも中に入っている揚げ玉葱の香りでしょうか?
後々知ったのですが、こういう焦げた匂いは焦味と言って意図的に付けているそうです、やり方は知りません。

ここのお店のスープは値段も一人分でしたが、小ぶりのお椀でちょうどよい量。
たまに少し高いと思いながらスープを注文すると、大きなお椀で出てきくることがあります。
あれはやはり数人でシェアするものなのでしょうか?
味は割としっかりしていて、冬に飲むと体に染み渡ります。
具材は青菜と豆腐、蔥。
歯応えシャキシャキ、豆腐も量がしっかり入っています。
青菜は日本にはない葉野菜の場合も結構あるので何と書けばよいのかわかりませんね、A菜や大陸妹、小白菜などなどあります。

さて、肝心の炒飯ですがどう見てもオムライス。
ですが中身は炒飯。
ケチャップと玉子とチャーハンで三度美味しい。

蝦仁蛋炒飯


玉子の追加で20元というのは感覚的には若干高いのですが、流石に結構存在感があります、納得の20元。
予想外だったのはパラパラしたチャーハンではなく、しっとりとした醤油チャーハンでした。
以前友人が「醤油炒飯は焼きおにぎりのようで美味しいので探してみて」と言っていたので彼方此方探し回ったことがあるのですが、当時は満足のいくものが見つかりませんでした。
が、意外な所で当時の目的が達せられました。
確かに香ばしい味でしかも日本人が好きな醤油味、これはいいですね。
大食いではないので小サイズにしたつもりでしたが、小でもご飯2杯分程の量があります、お腹いっぱい。
うっかり大を頼むと大変でしたね…台湾の場合は食べ残した料理は持って帰れますが。

再訪時は鮭魚炒飯を頼みました、見た目では区別がつきません。
鮭と葱と玉子だけでなく、キャベツや玉葱、人参も入っています。
蝦仁蛋炒飯で醤油炒飯を食べたときは全て醤油炒飯なのかと思ったのですが、鮭魚炒飯は普通の炒飯でした。
具材によって味を変えているようですね。

鮭魚炒飯、玉子に入っているので区別できません…

お店は14時から休憩のようですが、お昼時を過ぎた13時半ごろに伺えば比較的空いています。
この時間帯であれば饂飩も注文できますので、オススメ。

13時半ごろになれば比較的空いています

また夜も8時ごろになると席がありました。
ギリギリ満席ではない状態が続く…といった感じです。
注文や水を取りに迂闊に席を空けるとその間に席を取られてしまうので、カバンか何かを席に置いていきましょう。
注文票には座席番号が書いてあるので、席を取られるとややこしくなります。

このとき頼んだのは炒麵。
日本ではあまり食べない羊肉にしてみました。

これまた大盛りの羊肉炒麵

案の定大盛り、お腹を空かせて行ってよかった。
味付けは台湾など一部の地域でよく使われている、独特の調味料沙茶醬。
これは結構好き嫌いが分かれると思います。
炒飯が材料によって味付けを変えていたように、麺も他の麺は味付けは違うのかしら。

野菜は芯のみを使っていて、歯ごたえシャキシャキ。
葉っぱは別の料理に使っているのでしょう、安価に料理を提供する工夫が見えるのでいいですね。

その他副菜として海帶と滷蛋を注文。
お店の人が間違えて二階同じものを持ってきました、てへぺろ。
主菜は量が多いので、何か汁物や副菜を頼んで味を変えるのは大事ですね。

海帶と滷蛋

台湾には燴飯というご飯もあります。
これはとろみがかった餡をご飯にかけたもので、おそらく中華丼の源流になったものなのかと思います。
話がそれますが三大和風中華料理としてよく聞くのは以下の三種、話のネタに覚えておきましょう。

  • 天津飯
  • 中華丼
  • 冷やし中華

全て確たる由来はわかりませんが、天津飯は芙蓉蛋という玉子料理を(日本人が大好きな)ご飯にのせたのが始まりなのかと思います。
なぜ天津なのかはわかりませんが、日中戦争のころは天津は中国の代表的な都市だったという話も聞いたことがありますので、その辺のネームバリューの関係なのかしら。
中華丼はこの燴飯が由来かという推測は先の通りです。
冷やし中華は涼麵という麺料理があるのですが、これが冷やし中華の源流かと思います。
冷えた麺にキュウリとすりおろした大蒜が乗っていて、ゴマダレで食べます。
夏限定の料理というわけではなく、一年中見かけますし、コンビニなどでも売っているかなりポピュラーな麺料理です。
冷えたものを食べない台湾人の間でも何故かこの麺だけは冷えていても大丈夫なようです。

その他ごく一部の人が知っている事実として杏仁豆腐があります。
日本の中華料理屋さんでは胡麻団子と共に定番のデザートとして当然のように出て来る杏仁豆腐ですが、中国人曰く「中国にはありません」(ただし中国は広いのでどこかの地域にはある可能性は…捨てきれない…かも)。
台湾人曰く「日本人向けに売っていると思う」。
なるほど確かに台湾でも観光地でしか見かけません…日本人からすればビックリ仰天、常識が覆される話ですね。

閑話休題。

牛肉燴飯…だったかな?

燴飯はわりと人気のある料理で、横目に見ながらおいしそうだと思い期待を持って注文。
ところが炒麵同様、全体がまさかの沙茶醬味。
沙茶醬が好きな人にはたまらない味付けですが、個人的には全体がこの味というのは厳しい。
鍋の味付けで取り皿に少し入れて使う分には味の変化があって面白いのですが…。

青菜豆腐湯

一緒に頼んだ青菜豆腐湯は青野菜と豆腐であっさり味。
…いえ、薄味と思わせておいて、思ったよりもしっかり味が付いていたような…。
台湾の味に慣れると薄味の中にもいろいろ発見があります。

炒飯はオムライス風でとても美味しいものの、いろいろ挑戦してみようとしたところ炒麵、燴飯と沙茶醬続き。
次回は鍋焼に挑戦してみようかしら。

お店の場所は以下になります。

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