建成圓環:豊富な歴史資料が残る台湾で、近現代の歴史の勉強

10/01/2021

以前紹介した重慶北路二段の老舗三大魯肉飯店

https://trilife.info/gourmet/post-764
三元號魯肉飯
https://trilife.info/gourmet/post-766
龍緣魯肉飯
https://trilife.info/gourmet/post-1491
龍凰號

その後、ここら一体は圓環と呼ばれるロータリーであり、昔は美食街があり数々の伝説が残る地域であることがわかりました。
それをきっかけに興味がわいたので圓環に纏わる歴史について少し調べてみました。
折角ですので資料と共にシェアしておきます。

建成圓環

圓環の歴史は日本統治時代まで遡り、当初は西洋の都市デザインを参考とした四つの道路が交わるロータリーの公園として計画されました。
憩いの場として作られた公園でしたが、その後地域の発展と住民増加に伴い賑わいはじめ、それを商機と捕らえた屋台が公園内に出店し始め、徐々に夜市を形成し始めます。
太平洋戦争時には夜市は禁止され圓環は空襲に備えた防空貯水池になりますが、戦後再び貯水池は埋め立てられ夜市が戻ります。
1950年代がその最も栄えた時期とされており、以降数十年にわたり栄華を極めます。
1990年代は火災と再建を繰り返し、都市景観や交通問題など近代的な問題を包括しながら、市や地域住民はその在り方を問うこととなります。

現在の市指定遺跡としての圓環となったのは比較的最近のことで、以下展示されている各パネルを紹介しながら、その歴史を少し見てみたいと思います。
Wikipediaなども興味があればどうぞ。

建成圓環

建成圓環の歴代の様子がわかるように図が描かれています。
1908年、1943年、1950年、2003年と改築が繰り返され、2017年に現在の姿になったようですね。
重慶北路一段、南京西路の交差地点と、寧夏路の突き当りにあり、交通の妨げにならないよう少しずつローターリーが移動していることも分かりますね。
ラウンドアバウトとは違いますが、以前の姿はどうだったのでしょう。

建成圓環

地面を見てみると、敷かれたレンガの違いで歴代の跡が想像できるようになっています。
若干小さく感じますがビル一つ分くらいの規模でしょうか。
ちなみにここは水が出ているところを見たことはありませんが、時間帯によっては噴水になっているようです。

元々公園だった地に夜市が集まっていたフードコートのようなものと考えると、やはりこのくらいの規模なのでしょう。
賑わっていた時代を想像してしまいますね。

建成圓環

台北市の指定史跡「大稻埕圓環防空蓄水池」が残っています。
全体としては公園と言ってよいのでしょうか。

大稻埕圓環防空蓄水池

以下、現地での看板を引用しつつ日本語でも紹介していきます。

建成圓環/Jiancheng Circle

圓環と小吃文化は1950年代に全盛期を迎え、台北の労働者が作り上げた共通の記憶でした。
しかし1993年、1999年の二度の大火災は圓環に集まる屋台の経営に影響を与えました。
更に当時、街の美化や交通などとの兼ね合いもあり、圓環の古い建物は解体し「圓環グルメ街」を建設することになりました。
「圓環グルメ街」は2003年のオープン当初こそ多くの観光客を引き寄せ、圓環全盛期を彷彿とさせました。
しかしソフト、ハード両面の環境変化に伴い、圓環グルメ街は徐々に衰退していきます。
13年かけて何度も困難に直面し、運営方式を変化させ対応を試みますが盛り返すことができませんでした。
2015年、2016年の圓環の改装工事は市民の間に幅広い議論を引き起こすことになります。
政府は交流会や説明会を開き、市民の意見を幅広く集めました。
最終的に「圓環グルメ街」は解体し、市民に広く自由に活用してもらうべく、市指定の遺跡「大稻埕圓環防空蓄水池」として開放することを決定しました。

建成圓環

老圓環及小吃文化曾經是老臺北人打拼的共同記憶, 1950年代達到鼎盛時期。然而, 1993年及1999年兩次大火, 影響老圓環攤商的經營, 當時考量市容美化及交通等因素, 拆除老圓環建物與建「建成圓環美食館」。2003年首度開幕時, 起初吸引許多遊客前往重溫圓環的鼎盛, 但因軟體、硬體及環境變遷等因素影響, 13年來嘗試多次變換營運方式始終未見起色, 建成圓環美食館逐漸沒落。
2015、2016年間圓環的改造, 引起非常廣泛的討論, 市府召開1場公民咖啡館、5場地方說明會及搭配地方訪談, 廣納民眾意見。 最後決議將建成圓環美食館拆除, 將空間還給民眾, 讓市定古蹟「大稻埕圓環防空蓄水池」被更多市民看見, 成為多功能、具文史意義的休閒綠廣場。

photo: 建成圓環

Jiancheng Circle

The old circle and its bustling food market is a common memory for many hard working Taipeiers. The 1950s was truly the heyday of the circle. However, major fires in 1993 and 1999 severely impacted its commercial activity. Due to aesthetic and traffic concerns, the old circle was dismantled, and replaced with the new Jiancheng Circle Gourmet Pavilion. When the pavilion opened in 2003, it attracted many tourists who wanted to revisit the city landmark. However, over the next 13years, it faced many difficulties, and as several attempts to revitalize it proved unsuccessful, its business steadily declined. In 2015 and 2016, there was widespread discussion on how it should be remodeled. Taipei City Government organized a public forum and five local consultations to gather citizens’ opinions on the issue. Finally, it was decided to demolish the Jiancheng Gourmet Pavilion and return the space to the public, turning it into a multi-purpose recreational green plaza with cultural and historic significance. This transformation would enable more people to see the Dadaocheng Circle Air-Defense Cistern, which the city government has listed as a heritage site.

photo: Jiancheng Circle

当時の貴重な写真も展示されています。
こうしてみると2003年に再建された「建成圓環美食館」はかなり現代的な建物ですね。

2016年 拆除改建。
2016 : Demolition and reconstruction
建成圓環(臺北老圓環)。
Jiancheng Circle (Old Taipei Circle)
圖/簡棨浩先生拍攝
2012年 重新開幕。
2012 : Reopening
圖/臺北市市場處提供
1999年 圓環第二次發生火災。
1999 : Second major fire at the Circle
圖/中央社記者張天雄拍攝

圓公園/Circle Park

圓環夜市鼎盛時期/The heyday of the Circle Night Market

大稻埕圓環防空蓄水池興建/Construction of the Dadaocheng Circle Air Defense Cistern

大稻埕圓環防空蓄水池/The Dadaocheng Circle Air Defence Cistern

建成圓環美食館落成/The Jiancheng Circle Gourmet Pavilion

圓環の場所は以下になります。

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