川畝園麵食館:台湾人オススメ、繁華街の激安中華料理
川畝園麵食館は地元の台湾人に人気の安くておいしい中華料理屋です。
餃子と炒飯と麺と一品料理と、なんだか日本の中華料理屋さんの様な雰囲気があります。
お昼と夜営業しています。
基本相席になりますが、お昼は1時過ぎの時間、夜は6時前の時間帯が比較的空いていますので狙い目です。
入口が混んでいても持ち帰りの行列の可能性もありますので、中を覗いてみましょう。
お店に入るとすぐ持ち帰りか中で食べるのか聞かれます。
中で食べると答え、カウンターの上に並んでいる注文票とボールペンを取って奥に進みます。
途中の棚に小皿が並んでいますので必要があれば取りましょう、35元か45元か、物によって値段が異なるようです。
注文票に小皿の記載はありませんが、お店の人が後で書き足してくれると思います、忘れられていたら会計時に自己申告しましょう。
食べたいものを注文を書いたらお店の人に渡します。
料理が揃うと再び注文票が返ってきますので、お店を出るときはそれを持って入り口横のカウンターに行き会計をします。
小皿やレンゲ、箸、その他調味料は自分で準備します。
同じ台に酸辣湯や玉米湯などのスープが入った鍋が置かれていますが、これはお店の人が扱います。
台湾の食堂でよく見かける飲み放題のスープなどではありませんので触らないようにしましょう(以前は日本語で注意書きがありました、飲み放題と勘違いする日本人が結構いたのでしょう…)。
場所柄日本人向けでしょうか、熱潮(台湾式居酒屋)メニューが壁に書かれてあり一応ビールも置いてあるようです。
お店は化学調味料(MSG)を使っていないと明記しており、自然な味付けで勝負しています。
ともするとMSGだらけの中華料理ですが、この自然な味付けが人気の秘密なのでしょう。
什錦炒麵
什錦というのは様々な材料を使った華やかな料理という意味で、いろいろな味が楽しめるお得な料理です。
日本でいう五目焼きそばに近いでしょうか。
麺は刀削麺で味は台湾の料理にしては若干濃いめですがしょっぱくはありません。
蒲鉾やエビ、タケノコ、木耳、玉ねぎなどなど歯触りが異なる食材がいろいろ入っていますので、箸で少しずつ摘まみ口に放り込んでいくと食感の違いを楽しめます。
麺はモチモチしていて食べ応えがあります。
日本の焼きそばとはだいぶ違いますが、これはこういう料理として美味しく食べられます。
小籠湯包
小籠包は少し大きめ、熱々の湯気ぼうぼうで出てきます。
箸で持ち上げレンゲにとり、少し齧って中にたまった熱々の肉汁を吸いだし、十分冷ましてから醤油に浸した生姜の千切りを乗せて食べましょう。
きっと火傷すると思います…。
味付けはシンプルであっさりしています。
少し獣臭い感じもありますが、台湾人曰くそれがいいのだとか。
これで70元ですので、観光客がよく行く某お店の小籠包などと比べると激安ですね。
青菜豆腐湯
青菜、豆腐、人参、木耳、椎茸、溶き卵。
スープはあっさりした塩味ですが奥深い味わいがあり、一口目から最後まで飽きさせません、スープの出汁はどうなっているのでしょうか。
青菜はシャキシャキした歯応えが残っており、これまた食感の違いを楽しめるスープになっています。
大椀で出てきますのでちょっと量が多いかと思いましたが、あっという間に飲み切ってしまいました。
什錦炒飯
什錦炒麵と同じ具なのかと思いましたが、違いました、全部乗せ炒飯。
肉絲、臘肉、蝦仁。
台湾の味付けに慣れていてもかなりの薄味に感じます。
その分、個々の具の味があるとも言えますが、比較的味がしっかりしている臘肉をつい探してしまします…と言いますか、醤油を垂らして食べたくなります。
玉ねぎが大きめだったのが印象的。
玉米湯
玉米濃湯ではなく、玉米湯。
その違いはやはり濃さにあります。
玉米濃湯は日本でも一般的なコーンクリームスープですが、玉米湯はトウモロコシのかきたま汁といった感じでしょうか。
胡椒が効いています。
小皿 四季豆
豚のそぼろ肉と軽く揚げたインゲン豆。
あっさりしていてメインを待つ間のツマミに最適。
牛肉蒸餃
小籠包のように中から肉汁が溢れ、しかも中の餡はしっかりとした濃い目の味付けの牛肉蒸餃。
個人的には結構獣臭いと思いますので、生姜は必須。
最初は小籠包のように生姜醤油で食べようと準備していましたが、味が濃いので生姜だけで十分でした。
お腹は八分目でも食べ応えと獣臭で結構食欲を奪われます。
酸辣湯
具沢山、酸味が薄ければ自分で酢を加えようと思っていましたが、最初から結構酸っぱいです。
タケノコ、豆腐、ニンジン、きくらげ、豬血、具は少しずつ違ったりしますが、酸辣湯の味はどこで食べても大体同じ感じな気がします。
パクチーは調味料などが置いてある横にあるので足すことができます(勝手に足していいのかはわかりません)。
牛肉捲餅
捲餅には小魚と牛肉、蔬菜があります。
小魚の捲餅が有名らしいので注文しましたが売り切れとのことで牛肉になりました。
他にも何か似た系統の料理を頼もうかと思いましたが、比較的お値段が高めなので様子見。
生地の内側にソースが塗られているのでそのまま食べられます。
周りを見回してみると、捲餅とお粥と合わせて食べている人がいましたが、そんな食べ方もあるのかと新発見でした。
他のメニューで烙餅がどういうものか若干気になりますが、おそらく蔥油餅に似た料理なのかと思いました。
蛋餅などもおそらく他のお店で見かけるようなモチモチ蛋餅ではなく、同じ系統の料理なのかと思います。
日本で類似した料理はありそうなもののパッと思い浮かびませんが、お好み焼きや大阪のいか焼きに近い粉もんと思えばそう遠くないと思います。
小皿 茄子
様々な小吃店でよく見かける軽く揚げた茄子、とても薄味でした。
これは正直ちょっとイマイチかも…。
以前熱心にこのお店を薦める台湾人の友達がいましたので、いろいろ食べる為に何度も通いましたが、結論としては…普通でしょうか。
混み合い具合から考えると昔懐かしい味だったり、何か外国人にはわからない台湾人の心に響く魅力があるのかもしれません。
繁華街にある割に値段が安いので街中に出ている際にふらっと立ち寄るのは良いかと思います。
お店の場所は以下になります。