阿仁炒飯:町の中華屋さんと侮ることなかれ、実は有名な炒飯店

18/12/2020

台湾であまり食べない(でもたまに食べたくなる)料理として炒飯があります。
日本ではチャーハンと言えばラーメンと共に中華料理の代表のような位置づけだと思いますが、台湾ではコストパフォーマンスが悪いためか炒飯を専門的に扱うお店もそれほど多くないように思います。
そんな折、インターネットで圓山站付近に美味しい炒飯のお店があると見かけたので行ってみることにしました。

阿仁炒飯

阿仁炒飯は飲食店街や商店街などの目立つ立地ではなく住宅街の一角、小さな公園の向かいにあります。
実は1度目に来たときは込み合う時間を避け、わざと遅い時間に来たのですが、着いた時には既に休憩が始まるところで入れず。
2度目に来たときは夜だったのですが、行列で入れず。
3度目のチャレンジでやっと入れました。
日に日に炒飯に対する期待値が上がって行ったことは言うまでもありません。

阿仁炒飯

夜の込み具合から想像するに地域の飲み屋的な役割も担っているのだろうと想像していましたが、メニューを見るとやはりお酒のアテ用の一品料理が色々ありますね。

ご飯もの、麺もの、スープに一品料理
メニューはまさに中華料理屋さん

中華食堂、中華料理屋、中華レストラン、日本語ではどういうお店なのか想像しやすい呼び名がいろいろありますが、中国語ではお店の種類を表す言葉はあまりないのでしょうか。

炒飯も何を頼むか迷うことが多い料理ですが、以前友人が「迷ったらエビチャーハン」にしておけば間違いないと言っていたので、それ以降その助言に従っています。
ですが招牌がある場合はお店の助言に従うのがよい選択でしょう。

什錦招牌炒飯

思った通り招牌炒飯は全部乗せ炒飯でした。
葱と玉子、エビ、豚肉(肉絲)、ハム(臘肉)等がたくさん入っています。
炒飯だけが出てくると思っていましたが付け合わせがあり、白菜と人参、エノキの茹で野菜は作り置き惣菜でしょう、柔らかいながらもシャキッとした食感も残っていて甘みもあります。
トウモロコシは炒飯の具材として入れず、隣に添えられていますが、これを口直しに食べることで甘味が広がり、炒飯の味が調節ができます。

炒飯は(単純に言ってしまえば)ご飯と少しの具材を炒めた料理ですが、それだけで白飯の5~10倍の値段になりがちです。
さらに値段とバランスをとるためか量がかなり多くなり、1人で1度に食べるには辛い場合が多々あります(持ち帰りもできます)。
やはり一般的にはコストパフォーマンスが悪く、数人でシェアする場合を除きCP値を重視する台湾人はあまり食べないのか…と勝手に想像しています。

スープは豆腐に惹かれ鮮蚵豆腐湯にしました。

鮮蚵豆腐湯

生姜と大蒜が効いた薄味のスープで、シャキシャキした歯応えのキャベツの酢漬けも入っています。
写真からも分かるように豆腐で増量するような事は無く、牡蠣もたくさん入った満足度の高いスープ。

台湾では食事の際に温かい飲み物を飲み胃腸を整える…ような話を聞いていたので、(分量的には若干無理することになるものの)ずっと汁物も頼むようにしていましたが、最近実は無理して頼まなくてもいいのではないか…と気が付き始めたこの頃。
そもそも30元程度ならまだしも、60元くらいのスープになるとお椀のサイズからして、おそらく2、3人でシェアして飲む前提なのではないか、という気がしています。
やっぱり1人分にしては若干量が多いですよね…。

と、満腹になりながらも、いろいろと発見がありました。

お店の場所は以下になります。

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