藍家割包四神湯:お肉がとろける台湾式ハンバーガー割包、そして意外な美味しさの四神湯に舌鼓

台灣大學のお膝下公館、学生が溢れる飲食店街の中にミシュランビブグルマンに掲載された藍家割包四神湯はあります。
割包は有名だけれども食べる機会がないと台湾人の友人に話していたところ、ここは行くべきと教えてくれました。

藍家割包四神湯

割包は刈包とも書き、日本語では台湾式ハンバーガーとも訳されます。
恐らくどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
そんな有名な割包ですが、たまに夜市で見かけるものの専門店は少なく、わざわざ目当てに食べに行くことも少ないため、意外に食べる機会がなかったりします。

ここは(他のメニューもありますが)専門店です

お店の前はいつも行列ができていますが持ち帰り客の行列なので、気にせず店内に進みましょう。
店長が注文管理と会計をするためにカウンターに陣取っていますので、お店に入るとすぐに気づき座席に案内してくれます。

店内は待たずに入れることが多いです、他店の物は持ち込み禁止

店内はじっくり見て回ったことはありませんが、いろいろなものが額に入れられ飾られています。
改めて見るときになりますね、何が貼られているのでしょうか。

額縁がたくさん
雑誌の切り抜きもあるようです
四神湯がいかに体によいかが書かれています

メニューはここ半年ほどの間に値上がりした気がしましたが、確認したところ変わっていませんでした。
ハンバーガーも50元くらいからなので適正な値段だと思います、むしろ安いかも。

割包は脂身、赤身、ミックス、脂身多め、赤身多めといろいろ好みに合わせて選べます。
その他、粽(ちまき)、腸を煮込んだ四神腸湯、豚の胃袋を煮込んだ四神豬肚湯、ミックスの四神綜合湯。
トウモロコシとスペアリブを煮込んだ玉米排骨湯、個人的に美味しくない飲み物No1の冰鎮洛神酸梅湯。
そして大腸肉羹麵線の辛い、辛くない、というメニューになっています。

注文票

割包は豬肉の他、酸菜、香菜、ピーナツ粉がふっくらほのかに甘みのある包子に包まれています。
肉汁があふれるような感じではありませんが旨味が抜けたパサついた感じはなく、柔らかく煮込まれた肉は噛み締めると旨味が広がります。
角煮というよりは煮崩した肉、基本的に焢肉飯などで使われている焢肉と同じだと思います。

割包

四神湯は内臓のスープで、元々は苦手意識がありましたが、ここのお店は絶妙の味付けです。
冬場は温まりますし、夏場は冷房を効かせた店内で熱々の汁を飲む贅沢を味わえます。
四神湯と言えば基本的には腸を煮込んだスープですが、ここは肚の他ミックスもあります。
肚は横隔膜かと思っていましたが、胃の肉だそうです。

四神綜合湯

麦のようなようなものは薏仁と呼ばれています(Wikipediaによると日本ではジュズダマとも呼ばれハトムギのことだそうです)。
薏仁は台湾では日常的に食べられていて、伝統的なかき氷やおしるこなどにも加えて食べます。
その他、百合根のようなものが入っていますが、詳細はわかりません。
先ほどの額縁をよく見てみると材料が書かれていますね、百合根ではなく蓮子のようですね。
四神湯だけ飲んで帰るお客さんもいるくらい隠れた名品ですが、今の時代昔ながらの材料を使った四神湯を出すお店はほぼないと言われています。
このお店の四神湯はどうなのでしょうか。

麵線は若干色の濃いスープで仕上げに酢を入れているようです、食べる場所によっては酸味があります。
基本は鰹出汁ベースですが若干甘めの味付けです。
大腸麵線ではなく大腸肉羹麵線ということで、大腸の他に肉羹の肉、筍、木耳、香菜、大蒜チップなどが入っています。

大腸肉羹麵線

店長は大きな声で切り盛りしていますが威圧的ではなく、お客さんにも気さくに声を掛け、好感が持てます。
食後にカウンターでお会計、どこに座っていたのかちゃんと見ています。

お店の場所は以下になります。

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