龍凰號:圓環の伝説の滷肉飯店「龍鳳號」の味を今に伝える滷肉飯店「龍凰號」(漢字がややこしい)
先の記事で紹介しましたが、圓環の老舗で名高い龍凰號に行ってきました。
※龍鳳號と龍凰號、よく見ると鳳と凰、漢字が違います。
こちらは他の二店のように隣接しておらず少しだけ距離がありますので、知らないと気が付かないかもしれませんね。
一応こちらの龍凰號が龍鳳號の正規の後継店という位置づけで、以前紹介した龍緣は暖簾分けで味を引き継いだという理解でよいのでしょうか。
そこにどういう背景があるのかわかりませんが、龍緣の看板に「(原)龍鳳號」とあるところがドロドロを想起させて人間味を感じさせますね。
二時頃に伺ったところ店内には数人、お客さんかと思ったのですが全員お店の人でした。
とっかえひっかえ次々とご飯を食べています。
飲食店で仕事をすると食事の時間が基本的に遅くなるので不健康になる等々いいますが、確かに毎食二時間くらい後ろにずらして生活するのはちょっと大変ですね。
店内には老舗の有名店らしくその縁起や有名人のサインがかかれた皿、各種賞状などが飾られています。
お店の由来から龍凰號、龍緣、両店は同じようなメニューで構成されています。
ちょっと時間がたってしまったので比較は難しいですが、似た系統の味であることは間違いないでしょう。
注文はちょっと多いと思いながらも滷肉飯、五香肉捲、滷白菜、四神豬腸湯を注文。
五香肉捲は添えられたピンク色の謎ソースをつけて食べます。
表面は湯葉でしょうか極薄ですがクシャッとした食感です。
中はトロトロ食感のお店もありますがここ結構しっかりとした豚肉料理で、肉々しい。
断面を見てみると塊ではなく薄い赤身肉と野菜を巻いて作っているようですね、野菜は白菜でしょうか?
付け合わせのキュウリは甘すぎず適度な味付けです。
滷白菜はまずハズレないのでとりあえずあれば頼むことが多いです。
小さく切った人参と茸が少し入っていて、全体的にはエビ風味。
四神豬腸湯もいいですね、スープが特に美味しい。
腸は臭みはなく柔らかもっちりしていて、変に噛み切れない繊維が口に残ったりはしません。
薏仁は台湾料理に慣れていなければ食べにくいかもしれません、ハトムギです。
特に存在感があるわけではないのですが、独特のアクセントになっていて慣れれば入っていないと不自然な気がします。
元々は栄養補給や消化を助けるといった漢方の用途で入れるようになったような話をどこかで見た気がします。
滷肉飯は汁が多めにかかっているだけでなく、ご飯自体も柔らかめでした。
滷肉は脂身だらけのお店や赤身のみのお店がおおいですが、ここは脂身と赤身がバランスよく入っています、別々に作って盛り付けているのでしょうか?
化学の力で鮮やかな黄色になった沢庵は相変わらずかなりしょっぱいです、恐らく本当は一度洗って塩分を落としてから使うんじゃないかなぁ、知らんけど。
食べ終わり会計しようと席を立つと一斉にお店の人に取り囲まれて、テーブルの後片づけが始まりました。
会計に使う注文票まで奪われ破って捨ててしまいましたが…何をそんなに急いでいたのでしょうか。
注文時にちょっと頼み過ぎたなと思っていましたが、全部で180元とのこと。
ですがちょっとおかしいなと後で計算してみると、どう考えても合計で155元のはずなんですが…後の祭り。
有名店で故意に会計をごまかすことはないでしょうが、この恨みは忘れません。
台湾ではそれなりな頻度(1~2%くらい)で計算が間違われますので自分で事前にザックリと計算し、おかしいと思ったら即座に確認する必要があります。
お釣りを間違えている、割引されていない、手続きされていない、前の人の会計が上乗せされている、請求金額がおかしい、などなど経験がありますね。
損するだけでなく得する場合もありますが、故意の人もいますので要注意。
個人店だけでなくコンビニなどでも間違えている場合がありますが、経理で問題にならないんですかね?
入口の看板でも紹介されていましたが真空パックでしょうか、滷肉飯はお土産にもできるようです。
日本へのお土産には…肉なので検疫所に確認した方がよいでしょう(おそらくそのままでは持って帰れません)。
お店の場所は以下になります。