古早味杏仁露:杏仁豆腐と杏仁露は違うのか!?台湾人に聞いても解けない謎

29/09/2020

日本では中華デザート(スイーツ?)といえば杏仁豆腐がすぐに候補に上がると思いますが実は「中国では杏仁豆腐は一般的なデザートではないんですよ」と大連出身の友人から聞いたことがあります。
台湾でも事情は似たようなもので杏仁茶は見かけるものの杏仁豆腐となると、探すのはなかなか大変だったりします。

古早味杏仁露

そんな中、杏仁露と杏仁豆腐、どう違うのかイマイチよくわかりませんが風味は同じようなものだろうと、前々から目を付けていた杏仁露のお店に行ってきました。
古早味杏仁露は永樂市場にあるお店ということで永樂市場の中をずっと探していましたがなかなか見つからず、永樂市場は数年前に改築されたようなのでもうなくなってしまったのか…とあきらめかけて外に出ると、なんと建物の外側にありました。

あらかじめお椀に用意された杏仁露が積まれています

杏仁露は固めるのに時間がかかるためでしょう、プラスチックのお椀にあらかじめ準備されていてカウンターに積んであります。
また乾燥を防ぐために上部に水を張っているのでしょう、 注文が入ると水を捨て氷とシロップをかけてくれます。

冷たいものメニュー

素の杏仁露の他に紅豆や緑豆を追加したり、牛奶をかけたりとトッピングできるようです。
牛奶は牛乳のことですがこういう場合は練乳やクリームが出て来ることもあり、どちらかはよくわかりません。

お店の中は人によっては落ち着く、人によっては落ち着かない感じですね

持ち帰りは再利用できない紙容器で出してくれます。
そのまま持ち帰れば値段は同じですが、紙容器で注文して中で食べると5元追加だそう。
プラスチックのお椀の方が洗う手間がかかりそうなものですが、エコロジー精神を求められます。
台湾には店内で食べる方が持ち帰りよりも少し高いお店も結構あるのでその判別が難しいところ。
永樂市場の周りにはベンチもたくさんあるので外で座って…と思いがちですが、夏場はやはりエアコンがきいた店内で食べたいですね。

杏仁露は杏仁豆腐と同じものでしょうか。
食べた感じとしては少しゼラチン質が強く硬い寒天の固まりといった感じですが、杏仁豆腐とあまり違いはない、という感じでした。
杏仁の風味は豊かですが、味は特にありません。
シロップはただ甘いだけでなく、どこかで食べたことがある独特の風味があるのですが何だったのか…思い出せませんでした。
杏仁は英語でアーモンドと表記されることが多いため、アーモンドのことだと思っている人も多くいますが別物ですのでご注意を。
杏仁は杏子(アンズ)の種子の中にある仁のことで、アーモンドは扁桃(アーモンド)の種子の中にある仁のことです。

参考:
Wikipedia(アンズ)
Wikipedia(アーモンド)

ちなみに杏仁露と杏仁豆腐の違いを台湾人に聞いたところ、杏仁露は西米露と呼ばれるドリンク同様、タピオカのような球体のドリンクではないか、とのこと。
じゃぁここで売られている杏仁露は一体何なのか…となってしまい、結局よくわかりませんでした。

同じお店に売り場が二つ

同じ店舗なのですが杏仁露の売り場がお店から少し突き出たところにあるのに対し、お店の中にももう一つ売り場があります。
こちらの売り場では冬限定かもしれませんが、杏仁露以外の暖かいものが売られています。

暖かいものメニュー

油條や酥餅も売られていますね、サクサクした食感を足したいときに便利なトッピング。

お店の場所は以下になります。

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