張記韮菜水煎包:台北の一角で考える、豊かさとは、働きやすさとは

日本では焼き小龍包と呼ばれる水煎包。
その水煎包の美味しい店を見つけたと台湾人の友人に教えてもらい行って来ました。

張記韮菜水煎包

場所は西門と艋舺の間の大通り、どちらからも少し歩きますが大した距離ではありません。
道路沿いには持ち帰りの人の注文カウンターがあります。
注文カウンターの裏では水煎包を焼いていますね、その奥では水煎包を包んでいます。

持ち帰りカウンターの裏で水煎包を焼いています、その奥では水煎包を包んでいます

店内は30人くらいで満席でしょうか、広さの割りに座席数は少なく広々としています。
奥にある部屋が昔の調理場で、今現在の調理場は後付けで区切ったのではないでしょうか。

広々とした空間

お店に入るとすぐに小皿が置いてあります。
種類も豊富、他では見かけない小皿もあります。

小菜は種類がいろいろ

小皿が置いてあるテーブル台の横に注文台があるのでそこでお店の人に口頭で注文を伝えます。
お店の人はその注文を注文票に書き、担当者がその注文票を受け取り料理を準備する仕組みです。
なんだか無駄な作業が多いというか、流れがずいぶん複雑な気がします。

注文台、メニューが壁に掛けられています

注文台の隣でずっと油を売っているご老人がいるのですが、老闆でしょうか。
三品のメニューの注文を聞き取り注文票に書き移し他の人に受け渡す、この仕事がそもそも必要なのかもわかりませんが、更にこの仕事に二人掛かりで取り組む必要性は…。

忙しい時間は過ぎたからでしょうか、注文台も調理場も和やかに雑談しながらわいわい楽しそうに働いています。

メニューはシンプル

メニューはシンプルで三品(韭菜水煎包、高麗菜肉包、稀飯)と小皿の小菜のみ。
もう一つメニューっぽいものがありますが、これは最低消費価格ですね。
一人二品以上は頼む必要がある、というスタンスの様です。
とは言え子供がいる場合などは緩そうですが…。

お店の入り口やメニューの横にも張り紙がありますが、2月はまるまる休みだそうです。
GoogleMapsで確認したところ夏場にも長期の休みがあるようで、飲食店では珍しいですね。
客としては行く時期を気を付けなければなりませんが、従業員としては長期の休みがあり、とても働きやすい職場なのではないかと勝手に想像しています。

効率を求めた先に果たして豊かさはあったのでしょうか?

休みます

さて、注文は三品しかありませんので全部注文しました。
憧れの「端から順に全部」っていうやつですね。

韭菜水煎包、高麗菜肉包、どちらも全体的に薄味ですが食感はよく、饅頭を食べた感があります。
テーブルの上に調味料がありますので、味を濃くしたい場合や味を変えたい場合に使うとよいでしょう。
私は半分ほどはそのまま食べ、残りは辣椒を付けながら食べました。

韭菜水煎包と高麗菜肉包

韭菜水煎包はニラ饅頭といった感じで、ジューシーな味わいです。
たっぷりのニラと春雨が入っていますが、肉は入っていたのか…忘れてしまいました…。
水煎包なので入っていたのでしょう。

高麗菜肉包はこれまた薄味ですが、たっぷりのお肉はやっぱり食べごたえがあります。
多くのお店では高麗菜包と鮮肉包は別物として売られていますが、ここではそれがキャベツ肉まんとして合体しています、お得。

稀飯は薄めたご飯、ここでは綠豆の入ったお粥のことです。

稀飯

緑豆は日本ではもやしの豆として使われているようですが、台湾では豆花やカキ氷のトッピング、シェイクの材料など、デザートの食材としてよく見かけます。
またお粥には米だけでなく、麦も入っています。
日本でも健康目的で麦を食べるようになりましたが、台湾では昔からある味としてよく見かけます。
お粥も薄味ですがお粥なのでそれがよいですね。
いろいろ食べるとわかってきますが、結構奥が深いお粥。

小菜は酸菜を選びました。
他の料理が薄味なので比較的濃い味に感じますが、さっぱり食べられます。
日本の浅漬けに似た感じと言えば伝わるでしょう。

ピーナッツも食感と香ばしさがアクセントになっていい仕事をしています。
日本では料理にピーナッツを使うことは滅多にありませんが、台湾では歯応えのアクセントであったり、粉末にしたり、茹でたりしながら割と料理の材料に使われます。

お店の場所は以下になります。

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Posted by trilife