台南滷三塊:これも滷肉飯と呼んでもよいのか、他とは一線を画す滷肉飯とは

石牌站駅前の繁華街とは逆方向に暫く歩くと大通り沿いにあります、台南滷三塊。
台南と銘打っているところからもわかりますが、そこいらの滷肉飯店には負けない意気込みが感じられます。
そしてこの大きな文字。

大きな文字が特徴の台南滷三塊
写真に入り切っていませんが、「五花肉飯」の上に店名の看板もあります

そして看板メニューも滷肉飯や肉燥飯などではなく、強気の五花肉飯(何それ?)。

これから忙しくなります

6時前の時間を狙っていきましたので、忙しくなる直前で準備万端だったのでしょうか、注文してから料理が出て来るまでがものすごく早かったです。
注文票を渡し会計を済ませ、席に戻るとすぐ後ろから料理を持った店員さんが付いて来る感じでした。

注文票、先払い
`壁には昔の写真や板が
注文ついでに厨房を覗き見

頼んだの五花肉飯、滷高麗菜、滷豆腐、蔥花蛋、虱目魚丸湯。

なかなかの迫力

五花肉飯は他のお店の滷肉飯とだいぶ違い独創的で面白い。
五花肉はバラ肉のことで、スーパーなどでは薄切りにして売られている一般的な肉です。
日本語ではバラ肉と一言しかありませんが、食べ方と名前の付け方は国により様々で、台湾では三層肉が所謂サムギョプサルのことで、五花肉はオギョプサルのことではないかと思います。
違いは脂身と赤身の層が大まかに何層になっているかという違いですが、オギョプサルの場合は皮まで含んでいる場合が多いように思いますね。
この皮の部分はそのままの人もいれば不要だと剝がして捨てる人、ここが美味しいと皮だけを別に調理する人など様々です。

五花肉飯

さてそんなバラ肉が固まりで煮込まれ、熱々ご飯の上に乗っています。
肉は柔らかく煮込まれ、ねっとりと脂身が口の中に広がります。
脂身が多いのでサッパリ食べさせようという努力の現れでしょうか、胡椒のような香辛料が強めに効いています。
醤油系の味ではなく塩系の味付けで、これまで食べてきた滷肉飯のどれとも一線を画すオリジナリティがあります。

虱目魚丸湯

虱目魚丸湯はセロリに味がついているのでしょうか、主役の魚団子よりも香菜の部分が美味しく感じます。
魚団子は如何にも材料は魚という感じでなかなか面白い。
意外でしたが結構しっかりした味付けでした。

蔥花蛋

蔥花蛋はほんのり甘味があるものの基本としてはしょっぱい味付け、つまり甘じょっぱいというやつです。
直前に焼いたものではなく事前に準備していた感じで、油分多め、ネギ少々。

滷高麗菜

滷高麗菜はキャベツと人参、ニラでしょうかネギでしょうか。
色は薄いですがしっかりと煮込まれた滷味。
キャベツは白菜に比べると歯ごたえが強いのでその違いを楽しめます。

滷豆腐

滷豆腐は柔らかい豆腐でしっかりと煮込まれ味もしっかりとしています。
豆腐最高。

夕飯時になると混みだしますが持ち帰りの人が多いので店内は結構空いていたりします。
持ち帰りでも店内でも注文表を最初に記入する必要があるので、行列を見かけても躊躇せず、注文表を受け取る際に店内で食べると言ってみればよいでしょう。

後日再訪した際は肉燥飯を食べようと台南肉燥便當を注文。
お弁当は持ち帰りのみというお店もありますが、店内でも大丈夫なお店もたくさんあります。
少し安めの値段で様々な料理を少しずつ盛り合わせてくれるので、一つ一つ頼むよりもいろいろ食べられ、お得感があります。

弁当のおかずはここから三種類選ぶけれども、ダメなものも混在

三種類のおかずを選んでくれとのことなので「これはOK?」「これはダメ」「これは?」「それはOK」等々選べるものと選べないものがあり、結局よくわからないのでお店の人に任せるのが吉です。
気のせいか選ぶ余地はほぼないように思いましたが…。

肉燥飯

ブヨブヨの脂身が殆どの滷肉飯。
この色、この脂身ですが味自体は薄味、ホント不思議。
気のせいか大盛りのように感じましたがこのお店ではこの量が普通なのかしら?

テーブルに醤油さしがあったので見てみると烏醋(ウスターソース)とのこと。
味がどのくらい変わるのかと思い端っこに少し垂らしてみましたが、普通にソーライスになりました。
滷肉飯とは合わないのでお勧めしません。

ちなみに肉燥飯というのは台南での呼び名です。

台南肉燥便當、三種のおかず

あれ、滷高麗菜と蔥花蛋は前と同じではないかと思いながら…。
真ん中の野菜炒めは韮のような大蒜の芽のような。
つぼみ部分まで含まれていますので肉厚で柔らかく煮込まれていますが筋が少し残っています。
肉が少し入っていますが、何の肉だったのか、食べたことがある味だけれどもよくわかりませんでした。
隣の一切れだけのものは甜不辣かな。

お店の場所は以下になります。

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Posted by trilife