平溪線 三貂嶺:駅員さんはたくさんいるけれど…台湾で唯一車でたどり着けない秘境駅
三貂嶺站周辺
平溪線の説明でも述べましたが、宜蘭線との分岐駅となっている三貂嶺站。
ここ三貂嶺站より先が真の平溪線です。

崖っぷちに建っている何もない秘境駅ですが貨物列車が乗り入れたりする都合上駅員さんは意外にも数人配置されていて、乗り降りする人よりも駅員さんの方が多いのが常になっています。
かなり歩いてきたのですが…
駅ホームにはトイレもあり、改札口付近にはそれなりに広いスペースもありますが、長いプラットフォームの大部分はとても細く特急も通貨するのでホームで電車を待つことは許されず、電車を降りると待合室に連れて行かれます。
列車の到着時刻が近づくと駅員さんが改札口を開け、平溪線なのか宜蘭線なのか教えてくれます。
反対側のプラットフォームを利用したい場合はどうするのかと思っていましたが、線路を横断するようです。
私は外国人だったので渡されませんでしたが、この駅で降りた台湾人はアンケートを渡されていました。
三貂嶺站の利用目的でも尋ねられているのでしょうか。
駅裏の通路を通って線路沿いを歩くことができます。
廃墟になっていますが、昔はここにも食堂などが並んでいたようです。
やはりここ三貂嶺站も炭鉱の施設として利用されていたのでしょう。
徒歩コース
線路沿いの突き当りからは線路が分岐している様子が見られます。
地下道を通って反対側へ出られます。
反対側が平溪線側になります。
乗り換え時間の都合上ここらで引き返しましたが、この道がどこにつながっているのか気になりますね。
噂では登山路になっているそうですが、基隆河と線路に挟まれた道からどうやって登山口へ辿り着くのか…。
線路の向こう側には山に入って行く道がチラホラ見え隠れするのですが…。
途中線路を横断できるところがあるのでしょうか、またはその辺り細かいことは言わぬが花なのでしょうか。
車窓から見ると引き返した地点より少し先、このあたりまで道が繋がっているようでした。
家が数軒、お店もあるようです。
ここから先は鉄橋になっていましたが、徒歩の場合は果たして…。
と、気になっていたので後日再び行って来ました。
以前引き返した道をそのまま進むとフェンスがなくなります。
そして車窓から見かけた建物がチラホラ。
この辺りがこの道のハイライトではないでしょうか。
こちら側には飲食店があり、あちら側には広場と民家があります。
ですが…。
民家があるのですがここはどうも(建前上は)通行禁止のようです。
どう見ても線路を横断するべくコンクリートで舗装された道が敷かれていますが…。
またこのハイライトのエリアの先には車窓から見えた鉄橋があります。
この鉄橋横は禁止通行ではないですね、歩いて渡っても大丈夫なようです。
驚いたことに鉄橋の先は結構栄えていました。
飲食店やカフェもあるようですね、舗装された道路もあり車はわかりませんがバイクは出入りしているようです。
ここから線路は山の中に入って行きます。
が、線路に沿って階段があり、どこかへ繋がっているようにも見えます。
向かいはオープンカフェですね。
階段を上って進むのと、カフェ横にある道、どちらに進むのが正しいのかはっきりしたことはわかりませんが、おそらくカフェ横の道を奥に入って行くとハイキングコースになり、隣の大華站の方に繋がっている…のだと思います。
…が流石にここを行こうという気にはなりませんでした。
鉄橋を渡り開けた場所に戻ろうとしたその時。
「どないせいっちゅうねん」と関西弁が出てしまいますね。
コノハシワタルベカラズ、真ん中を歩いて渡りましょう。
碩仁國民小學
インターネットの情報でこの道の先に碩仁國民小學という小学校(廃墟)があることは知っていました。
ですが途中の道が説明されておらず、実際にどうやって行くのかわからなかったのですが、ようやくその謎が解けました。
結論だけ書いておきますが、言わぬが花のようです。
この建物は小学校としての役割を終えた後、2011年、2012年とこの地域の歴史を踏まえたアート作品を設置する展示会場として使われていた、または現役で使われているようです。
恒久展示会場なのかはちょっと判断できないですね…。
外付けの階段を昇れば二階に行くことはできますがドアが閉まっているので立ち入ることはできません。
ドアの隙間から覗いてみました。
校舎の他に建物としてお手洗いがあるのですが、恐らく現役で公衆トイレとして使えるのかと思います。
確認していませんが。
校舎前の広場が運動場としては狭すぎると一瞬思いましたが、学校を出れば大きな広場もあるので運動場がいらなかったんですね、きっと。
10年ほど前に一度展示会場として利用するために綺麗にしたとはいえ、窓ガラスも割られる事は無く、全体的にとても綺麗に残っていると思いました。
駅方面に戻る時には電車とすれ違い。
やはり乗り換えには間に合わないので、ここまで来たければ電車を1本遅らせる必要があるようです。
写真を見ればわかるようにこの辺りは全体的に道も整備され、思った以上に散策を楽しむ人がいます。
駅に戻って気が付いたのがこちらの看板。
喫茶店があるようですがこの地図では…わからない…。
また駅構内にあるこの看板を見ると、非常時には平溪線側ではなく宜蘭線側に避難できるようですね。
鉄橋脇を歩いて基隆河を渡るのでしょうか。
それにしても空襲避難とは…。
参考
同じようなことに興味を持っているYoutubeがありましたのでリンクしておきます。