溫州大餛飩之家:似た名前でもチェーン店とは一味違う、普段使いの食事処
西門站から少し歩いた一角にある溫州大餛飩之家。
溫州大餛飩という名前のお店は彼方此方で見かけるチェーン店なのですが、ここは少し違う模様。
似ている名前ですが個人店の様です。
向かって左側が調理場で、右側が客席。
調理場はどんどん拡張し歩道まで伸びていて、こういうところが台湾らしいと感じますね。
本当はダメなのではないかと思いますが、この迫り出した屋根の部分、騎楼はそもそも誰の所有なのでしょう。
お店を改修する時などはお店の工事に含まれているようですし、お店の人が自由に使える空間なのでしょうか。
ちなみにこういう柱は太い柱のように見えますが、中は伽藍洞になっていて実際の柱は結構細かったりします。
電気配線やメーターの配置など、これはこれで見た目を豪華にする以外にも意味があってやっているようです。
入り口では滷味が売られています。
自分で取って…と書いてありましたが、注文方法がよくわかりません。
お店の人に渡せば切ってくれるのかしら?
最近どこでも値段表が貼られるようになった気がします。
何か法改正でもあったのでしょうか、事前にだいたい幾らくらいかわかりますし明朗会計でよいことです。
注文票を取って席に着きます。
結構料理がたくさんありますね。
壁にもメニューが貼ってあります。
滷味は近くに有名なお店がありますし、そもそもここはワンタンのお店。
やはりお店の名前に従いワンタンを頼むべきかとも思いますが、実は事前に聞いたオススメは滷肉飯。
何を頼もうかと思ったところに雞滷飯を発見、雞肉飯と滷肉飯を一度に楽しめるお得な料理。
雞滷飯はサイズ大のみ。
申し訳程度に雞肉や滷肉を乗せたお店もありますが、しっかりボリュームがあります。
滷肉は甘めで程よい味付け。
細かくミンチされ、脂身よりも赤身のほうが若干多めのブレンド具合。
脂身が好きか赤身が好きかは結構意見が分かれるところなのかと思います。
滷肉飯なんて脂身ご飯で不健康だという人もいます。
鶏肉は肉自体に味付けがしてあり、サッパリ味。
単品では良いと思いますが、雞滷飯の場合は全体的な存在感として滷肉に負けている感じ。
鶏の油を掛けるなどもう一工夫欲しいところですが、そうすると滷肉まで鶏の油に浸食されてしまいそう。
滷肉と雞肉、鶏の油、一杯の完成度を上げるのはなかなか難しいのだなと思いました。
スープはワンタンスープにするか迷いましたが、あまり見かけない蛋包湯にしました。
蛋包飯はオムライスのことですが、蛋包湯とはいったい…。
なるほど、ポーチドエッグのスープですね。
天津飯のような平たい卵が乗っているのかと思っていましたが。
ちなみに台湾人も天津飯は何か知らないらしく、日本の中華料理屋に行くとびっくりするそうです。
その他の具は葉野菜にフライドオニオン、葱、生姜も少し入っています。
味は薄め。
駅から多少離れていますので、この辺りまでくれば昼時でも並ばずに入れる模様。
持ち替えりの人が多かったのも意外でした。
お店の場所は以下になります。