三重 四大天王/五大天王滷肉飯店
台北市の西。新北市中西部に三重という地域があります。
西側の河川は土砂堆積が進んだ結果でしょうか、水は枯れ気味になっていますが、一応独立した島になっています。
感覚的にはこの島を指して三重地域と考えますが、行政区的には島の南東部の三重區と北西部の蘆州區に分かれています。
三和夜市とバイクの滝
交通アクセスでは、捷運中和新蘆線(橘色線)の終点は蘆洲行きと迴龍行きの二つに分岐しますが、蘆洲站は蘆州區にあり、迴龍站は三重區を通り抜けて走っています。
ちょうど二つに分岐する辺りに三和夜市があり、その付近にある橋を渡り台北市の大稻埕地域へ向かえばバイクの滝で有名な交差点に出てきます。
つまりあのバイクの滝は三重地域に住む人たちの通勤が生み出している光景ということですね。
重新橋觀光市集
また近年新しく営業を開始した桃園機場捷運は三重南部を取り囲む感じで敷設されており、中和新蘆線(橘色線)と並走する三重站付近には重新橋觀光市集があります。
重新橋觀光市集は以前は行政肝いりの夜市として始まったそうですが、交通の便が悪く、付近の住民が自発的に集まり始まった夜市でもなかったため数年で閉じてしまったようです。
今は週末朝方の蚤の市として運営され、それなりに賑わっています。
三重地域の雰囲気
三重地域は交通も便利で地価も比較的安いベッドタウン的な位置づけなので、台北に来たばかりの留学生などが住もうと考えがちですが、都市部の外れと言うこともあり若干治安が悪い地域と言われています。
台湾に来て三重で留学生活を始めたものの数カ月で引っ越した、という話も何度か聞いたことがあります。
近年は改善されたとも言われていますが、川に沿って信号が少ない大通りがあるため夜間は珍走団(暴走族)のような若者が集まり夜な夜な騒いでいるとかいないとか。
ただ台湾で珍走団のような人やバイクを見たことはありませんので詳細は不明です。
三重地域は形状としては島なので各地域を結ぶ橋があちこちに掛けられています。
島の外周はサイクリングコースにもなっていますので、それぞれ特徴の異なる橋のデザインを眺めながらサイクリングをすることも出来ます。
徒歩で一周してみましたが…徒歩はお勧めしません…(風景が割と単調なので)。
四大天王/五大天王滷肉飯店
さて、そんな三重地域ですが有名な滷肉飯のお店がいくつかあり、三重の四大天王滷肉飯店、または五大天王滷肉飯店と呼ばれています。
四大天王なのか五大天王なのかどっちなのかはっきりして欲しいところですが、二つの説があります。
一つの説は下記動画のように、同じお店の分店、またはお店が分裂し別の名前で営業している店舗を一つと数えるか二つと数えるかの違いとのことです。
この説の二つの店舗は確かに滷肉飯の見た目も味もあまり変わらないので、個人的にはなかなか説得力がある説だと思います。
もう一つの説は、そこまで全国的に有名ではないものの地元ではとても人気の一店舗を含めるかどうかによるという説です。
含まれない一店舗は紹介する人によって異なっている場合があるので、個人的にはこの説はあまり支持しません。
どちらの説にしろ四大天王と数えて+一店舗と紹介する場合が多いようです。
それなら最初から五大天王にしてしまえばいいのにとも思いますが。四大天王の方が語呂がいいのでしょうか。
一般的に言われている四大天王/五大天王滷肉飯店は以下のお店です。
今大魯肉飯
五燈獎豬腳魯肉飯
唯豐魯肉飯
蓮霧滷肉飯
店小二魯肉飯
四大天王なのか五大天王なのか、先ほどの二つの説で説明しますと、以下のようになります。
- 唯豐魯肉飯と蓮霧滷肉飯を同じお店と数える説。
- 店小二魯肉飯を含まない説(今大魯肉飯を含まない説も見たことがあります)。
いずれにしろ、競争が激しいと当然のことながら美味しいお店でないと生き残れません。
新規参入や撤退などを繰り返し徐々に全体のレベルも上がってきますので、四大天王/五大天王滷肉飯店に含まれていようがいまいが、他のお店も気になりますね。
そんな視点からこの地域の滷肉飯店を紹介しているブログがありましたのでリンクしておきます。
三重地域の場所は以下になります。