金山溫泉:ちょっとこれは無理かも…予想を超える海外温泉の楽しみ
台北から日帰りで気軽に行ける温泉地は幾つかありますが、ここ金山溫泉もそのうちの一つです。
住所としては新北市北部にあり、鉄道が通っていないのでバスで行く必要がありますが、本数は結構ありますので思いついたら気軽にふらっと行くことができます。
金山溫泉はホテルなどに付属している有料の温泉もありますが、無料で入れる温泉も幾つかあります。
有料の温泉に入るのであれば台灣好行の皇冠北海岸線を利用すれば本数は若干少ないものの海岸沿いを観光しながら計画的に訪れることができます。
他の施設の利用もセットになっていますので、便利でリーズナブル。
金山溫泉の無料温泉は観光客の為に開放しているわけではなく、地元の人が生活の中で毎日使うものだと思いますので、それぞれかなり特徴があります。
ここ数年で綺麗に整備したようですが、日本の温泉地と同じようなものを想像していると、あまりのアレに衝撃を受ける温泉も幾つかあります。
タオルや石鹸など必要なものは全て持参する必要があります。
また場所によっては水着が必要な場合もありますので事前によく調べて行きましょう。
忘れ物があれば金山老街などで手に入らないか覗いてみましょう。
金包里公共浴室
ここが無料で入れる金山溫泉の中で一番標準的で無難な温泉だと思います、初心者はここから行きましょう。
入口を入るとカウンターがありますが別にお金を払う必要はなく、男性は右手に、女性は左手に進みます。
更衣室というか棚に荷物を置き、後は日本の普通の温泉と同じように入れば問題ないでしょう。
棚は湯船から目につく位置にありますし基本的に安全ですが、鍵のかかるロッカーなどはありませんので貴重品には気を付けましょう。
大型の荷物などは入口カウンターの人が預かってくれるかも知れませんので聞いてみましょう。
温泉の場所は以下になります。
磺港社区公共浴室
金山には金山青年活動中心と名前の付いた施設がいくつか点在しています。
ホテルやキャンプ場、健康センターなど様々な施設があり救國團という団体が運営しているようです。
ユースホステルなどとも協力関係にある非営利の慈善団体のようですが、詳細はよくわかりません、YMCAのようなものでしょうか。
その金山青年活動中心の健康センター、金山温泉健身館の隣に温泉と足湯があります。
金山温泉健身館は閉まっているようにも見えましたが、学校や地域コミュニティーの合宿などによって特定の時期に使われているのでしょうか。
ここは最近リニューアルされたようで、綺麗な温泉です。
バスもありますが老街などの街中から徒歩でも行ける範囲です。
基本的に足湯で使う人が多いですが、敷地内に幾つか建物がり、その中には浸かれる温泉があります。
女湯は一部屋だけのようですが、男湯は二部屋あるようです。
ここで温泉に浸かりたがる女性は少ないのでしょう。
私が行った時はリニューアルとの関係のせいでしょうか、何故かお湯が張られていませんでした。
(自分でお湯を張るわけではないと思いますが)お湯を出そうと頑張っている人がいましたが、しばらく経って再度覗いてみたところ、うまくいかなかったようでした。
足湯は濁った泥湯で外にあります。
温度別でしょうか、大きな湯舟が三つ程に分かれています。
お湯を汚さないように先に水場で足を洗ってから浸かりましょう。
屋根もありますし、解放感もあるのでのんびりできますね。
夜間は何時まで空いているのか不明ですが、24時間使うことが出来るのでしょうか。
19時過ぎに寄ってみたところ、周りは真っ暗で結構怖いですね。
温泉の場所は以下になります。
社寮公共浴室
足湯のエリアから更に少し歩いた所にある小さな小屋のような温泉です。
ここも割と最近リニューアルされたようですね、思っていたよりも外観はずっと綺麗です。
正直ここの温泉体験を一番の目的として行ったのですが、ちょうど私が行く数日前に一定期間ですが閉鎖されてしまったようです。
後日伺った際は朝と夜、時間を区切り開いていました。
事前情報がわからないのでなかなか難しいですね、管理しているのは金山區公所のようなのでそのWebサイトなどにアクセスすれば何か書いてあるかもしれませんね。
中は脱衣スペースとコンクリートを穿った個人用サイズの湯船、それと隣に何もない部屋があります。
湯船は3つ並び、正面にもう1つ、合計4つあります。
お湯は都度自分で溜めて浸かり、出る時に抜いていきます。
洗い場はありませんので、湯船にお湯を張る前に穴の中で体を洗うのがここの方式のようです。
湯船の傍に椅子が置いてあるので、そこを脱衣スペースや荷物置き場にしている人もいます。
何もない部屋は…湯冷まし用なのでしょうか、ストレッチ用なのでしょうか、台湾の温泉ではよくある作りなのですが、その意図がよくわかりません。
湯船は1度に4人までしか入れませんので、時間帯によっては混んでいるかもしれません。
何処に並べばよいのかは…不明ですが、脱衣所辺りで服を脱いで待機しておくのがよいでしょう。
温泉の場所は以下になります。
南屏公共温泉浴室
ここは漁港を進んだ途中にある温泉で、他の温泉に比べて結構遠くにあるように感じます。
近くに比較的大きなホテルがあるようでしたが、この辺りまで観光客がくることがあるのでしょうか。
私が伺った際は観光客は全くおらず、東南アジアからの出稼ぎの漁師が大勢いました。
漁から帰ってきた漁師が一風呂浴びる為にある温泉なのだと思いますが、外観は何と言いますか、失礼ながら公衆トイレのようです。
もう少し何とかならなかったのでしょうか。
男湯女湯が分かれていて、男湯を覗いたところ中は若干衛生面が気になるところですが二、三人はゆったり入れそうな広さです。
更衣室などはありませんのでここで直接服を脱ぐのですが、正直かなり勇気を必要としますね。
温泉の場所は以下になります。
まとめ
何処も特徴のある温泉で、なかなか日本では想像できないような温泉だったのではないかと思います。
金山温泉に限らずですが、台湾では外観は結構綺麗でも中に入ると設備やお湯など環境全体として汚い温泉が多い気がします。
湿度と気候の問題、お湯の性質の問題などいろいろあるのでしょうか、それともああした温泉が本当の天然温泉なのでしょうか、将又掃除が行き届いていないだけなのでしょうか。
ここで紹介した温泉は無料温泉だと聞いていますが観光客向けではないので現地のどこにも無料といった情報は書かれていません。
実は無料温泉ではなくて組合管理下の温泉だったりして「何勝手に入っているんだ!!」と突然怒られないか気になります…(管理しているのは新北市金山區公所のようです)。
また、台湾では水着を着て入る温泉も結構あるので、裸で一人で入っていると突然誰かが入ってきて「何で裸なんだ!?変態!!」とならないか気が気ではありません…。
そんな海外での温泉、他では得難い経験だと思いますので是非チャレンジしてみて下さい。