一幻拉麵：この濃厚な魚介スープを長年探していました、台湾で出会う日本のえびそば
「えびそば 一幻拉麵」、日本のお店の台湾支店です。
基本的にこのブログでは古早味と呼ばれる伝統的な台湾料理のお店を紹介することが多かったですが、別段古早味に限定しているわけでも、台湾に限定しているわけでもありませんのでここで少し変化球を。
たまたま見ていた中国語のYoutubeで紹介されていたのをきっかけに興味をもちました。
実はずっと長い間、魚介出汁の効いた料理を食べたいと思い、事あるごとに魚介系の料理（スープやカレー、ラーメンなど）を食べていました。
ですがどれも私が想像している魚介の出汁味とは異なります。
実は私はほとんどラーメンを食べません（嫌いではない）ので、一番の理想としては魚介出汁が効いたシーフードカレーというものを理想として探していました。
ですがどれも単に普通のカレーの具に魚介類が入っているだけ、ということがしばしば。
そんな中、Youtubeでの紹介に依れば大量のエビの殻を使い出汁を取った蝦スープ、ということでかなり期待をして行きました。
一幻拉麵のお店は信義と板橋にあるようです。
信義店
Youtubeを見た感じでは行列があるようでしたが、平日のお昼前に伺ったからでしょうか、お客さんは3組程しかいませんでした。
よくわかりませんので一番オーソドックスそうな、原味・鮮蝦味噌、それと蝦味飯糰を頼みました。
出てきました。
上に乗っている赤い粒々はエビの殻を揚げてすり潰したものか何かでしょうか、サクサクした食感でしょっぱいです。
チャーシューなども入っていますが、全体的にエビ一色の印象。
スープを一口飲むと、まさに私が長い間探していた味はこれだと思うほど。
これは美味しい、エビの旨味を極限まで引き出したような濃厚な出汁のスープです。
元々エビ味噌やカニ味噌を溶かし込んだスープがあれば私が思っている味とかなり近いのでは…と思っていましたが、エビの殻からこれだけ濃厚なスープができるのですね。
とにかく、ついにこのスープに巡り合いました。
あとはこのスープを使ったシーフードカレーがあれば…。
ただし問題もあって、台湾の味付けに既にすっかり慣れてしまった私にとってはしょっぱ過ぎます。
こんなにしょっぱいと食べられない台湾人も多いでしょうに…そもそも日本人はこんなにしょっぱい物を食べて大丈夫なのでしょうか。
おにぎりもエビの風味が効いていて美味しいです、ご飯をエビのスープで炊くのかしら。
ですが、これまたかなりしょっぱい。
いずれにしろ探し求めていた味が見つかったので満足です。
若干値段が高いですが、また来よう…と思っていて…また来ました、今度は板橋店。
板橋店
板橋店は板橋站の駅ビルである「Global Mall 環球板橋車站」の中に入っています。
板橋店は居酒屋と共同経営の形になっているようで、ラーメンメニューの他に居酒屋メニューがあります。
またラーメンメニューも主食は信義店と同じですが、サイドメニューに若干の違いがあります。
個人的にとても興味があるのはサイドメニューにあるアジフライです。
台湾ではアジフライを売っているお店はほぼなく、稀に日本のチェーン店（まいどおおきに食堂や勝博殿など）で季節限定商品を見かける程度。
ここはレギュラーメニューとしてアジフライがあるようで、若干値段が高いように思いますがこれは貴重です。
ラーメンを頼まなくても最低消費価格を越えていれば構わないようなので、アジフライと何か他の一品なんていうチョイスもありでしょう。
とは言え、今回もえびそばを注文。
前回とは異なり塩味を選択しました。
味噌と塩、比較すれば明らかな味の違いがあると思うのですが、バラバラに食べて記憶の中で比較をする分にはそれほど大きな違いがあるようには感じません。
それよりもエビの風味のインパクトの方が大きいです、美味しい。
ですがこれまた日本人向けの味付けなのでしょう、しょっぱ過ぎて辛いものがあります。
ということで三度目は原味ではなく、薄味の台湾を選択してみました。
折角のエビスープを豚骨スープで割るようなことが書いてありましたので、若干勿体ないような気もしますが、これであれば許容範囲でしょう。
元々は北海道のお店で東京に支店があるほかは、台湾と香港に支店があるようですね。
関西には支店はないようなので、帰国をした暁にはラーメンを食べに台湾に来る必要がありますね。
お店の場所は以下になります。
信義店
板橋店
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