蕭媽媽手工創意水餃:豊富なメニューで飽きさせない、いろいろ美味しい餃子屋さん

Facebookの台湾人美食コミュニティーの中で美味しいお店として紹介されていたのを目にしていそいそ訪ねて見ました。

蕭媽媽手工創意水餃

お店の外では日によっては野菜などが売られています。
余った材料ではないと思いますが契約農家かなにかでしょうか…。

南瓜やミカン、ピーナッツなど

ちょうど満席でしたがすぐに空くのでちょっと待ってねと、メニューを見ながら待つこと3分程。
満席の場合は持ち帰りの人なのかテーブルが開くのを待っている行列なのか、よくわからない人が大勢入り口付近にいるので状況がわからず難しいですね。

並んでいるのか持ち帰りなのか食べ終わったあとの雑談なのか

この時は満席なので席に案内してもらえましたが、普段は勝手に席についてよいようです。

注文票

壁には熱炒メニュー(居酒屋メニュー)とありますが、このお店ではお酒は売っていません。
しかも外で買った食べ物の持ち込みは禁止。
こういうお店は他にもあるのですが、どういうことなのでしょうか。
お酒は食べ物じゃないので持ち込んでもよいのかしら?

壁にもメニューがたくさん

メニューは豊富で迷ってしまいますが写真で見かけたオススメメニュー(紅油抄手麵と麻辣乾餃)を頼もうとあらかじめ決めていました。
ただし餃子類2品、更に内1品は麺入りというのは1人で食べるには明らかに量が多そうです…。
あまり量を食べられないのが辛いところですが何度も足を運ぶ楽しみがあるとポジティブに考え、紅油抄手麵と古早味扁食湯を注文しました。
他にも周りを見渡した感じでは南瓜起士(かぼちゃチーズ餃子)が人気の様です、確かにこれは気になりますね。

他にも新しいメニューが続々と開発されているようです、まだメニューが増えるのか…

注文は注文票に記入してカウンターに持って行きます。
お店は結構広いのですが、まさかの後払い方式です、混むと絶対わからなくなると思うのですが…。
お昼の混雑時は注文が通り料理が出てきた際、自分で書いた注文票も一緒に渡されました。
食べ終わったらその注文票をレジカウンターに持って行き会計です、これなら安心。

満席でも後払い…は杞憂かな?

餃子は注文を受けながらどんどん包みます。
包んですぐ調理するお店は他にもありますが出来立て…とは言わないと思いますがやはり冷凍の作り置きとは味に違いがあるのでしょうか。

餃子は注文を受けながらどんどん包みます

餃子のタレなどの調味料が豊富で、見たことがない物もありますね。
醤油と酢、辣油などは基本で、その他赤、緑、オレンジ、白とカラフルな調味料があります。
お気に入りは醤油に大蒜たっぷり、青醬もりもりです。
青醬はバジルか何かをベースにした調味料でしょう、海南雞飯などを食べる際にも見かけますが、詳細はよくわかりません。

醬料區、他では見かけない調味料もあります

ちなみに注文をしてから料理が出て来るまで結構時間がかかります。
混み合っているから…なのかと思っていましたが、全体的にあまり連携が取れていないようにも見えます。
料理が美味しいので通ってしまいますが、何とも改善してもらえればとは思います。

紅油抄手麵

紅油抄手麵は辛さの調節ができるので小辛にしました、基準がわからないお店で中辛や大辛を選択するのはリスクだと思っています。
辛い物が大好きな人はいいですが、個人的には辛い物よりも美味しいものが食べたいですね。
辛いだけでその実全体の味を台無しにして美味しくないものも結構あると思っています、例えばアレとか。
紅油抄手麵の小辛は見た目は辛そうですが、結局はピリ辛程度の辛さでしたので美味しく食べられる範囲でした。

紅油抄手麵

紅油抄手の紅油は辣油のような赤い辛味油のことでしょう、抄手は雲吞(ワンタン)のことで、つまり辛味ダレに絡めたワンタンです。
日本のワンタンのイメージは生地を平たく伸ばして茹でたフニャフニャの食べ物というイメージでしたが、台湾では中に少量ですが肉団子のようなものが入っていて餃子に近く、結構肉々しい食感で食べ応えがあります。
ワンタンは中国語では餛飩と書くので饂飩(うどん)と漢字が似ていますが勘違いしないように(ちなみにうどんは中国語では烏龍麵です)。

またピーナツを使った料理は日本では一般的ではありませんが、カリッとした食感のアクセントと香ばしさを追加してくれます。
台湾でのお気に入りの食材の内の一つです。
辛味ダレはお店によっては自分で混ぜて絡める必要がありますが、ここは既に混ぜてくれています。
しっかり絡めたければ再度混ぜながら食べるとよいでしょう。

古早味扁食湯

古早味扁食湯

扁食と書かれているメニューをたまに見かけるので何かと思っていましたが、栄養が偏った食事…のことではなく、調べてみるとワンタンのことのようです。
あれ、先ほど抄手もワンタンのことと書きましたね、どうやらワンタンにもいろいろ種類があるようです。
違いは地域の違いで基本的には同じものの様に見えますが、同じお店でも料理によって使い分けていますので、何か特徴があるのかもしれません。
さて、そんな古早味扁食湯は白濁したスープの中に青野菜と揚にんにく、セロリ、そして扁食が入っています。
結構濃厚なスープですが何のスープなのでしょうか、胡椒もピリッと効いています。
これは美味しい。

麻辣乾餃

麻辣乾餃

麻辣乾餃は読んで字のごとくピリ辛餃子。
紅油抄手麵と同様辛さの調節は可能なので小辛を注文、おそらく辛さのベースは同じで掛かっている唐辛子の量が違うのでしょう。
小辛はピリッとする程度ですが、辛い物が苦手な人は飲み物を忘れずに、店内でもお茶は売っています。

お茶や小菜は冷蔵庫に入っているものを自分で取り、会計時に自己申告します

餃子なのでタレを準備してしまいましたが、辛味スープが絡めてありました。
香ばしいピーナツだけでなく葱もいい組み合わせですね。
麻辣乾餃の他に紅油抄手というメニューもあるのですが、紅油抄手麵の様子から想像するに違いが余りなさそうな気がしますが…。
皮の厚みや食感や若干違うとは思いますが、台湾人にとっては餃子とワンタンは全然違うのでしょうね。

さて麻辣乾餃の味ですが肉と野菜がちょうどよい配合です。
注文時に野菜はキャベツかニラ、または半々の三択から選べます。
半々にしようと思っていたのですが、うっかりキャベツにしてしまいました。
キャベツ餃子も美味しかったので満足ですがニラも気になります。

その他汁物として青菜蛋花湯も頼んだのですが、調理に時間がかかったのか忘れらてしまったのか麻辣乾餃を食べ終わっても出て来なかったのでキャンセルしてお会計、また次の機会に。

黑豬肉水餃類(高麗菜、韭菜、南瓜起士、玉米)

餃子は各味5個から注文できます。
持ち帰りとその場で食べる場合で少しだけ値段が異なりますが、その場で食べる場合は一番安い高麗菜または韭菜の餃子が1個当たり12元(約42円)、一番高い物になると何と1個あたり43元(約155円)にもなります。

黑豬肉水餃類(高麗菜、韭菜)
黑豬肉水餃類(高麗菜、南瓜起士)
黑豬肉水餃類(南瓜起士、玉米)

チェーン店の餃子は1個当たり5.5元(約20円)程度なので物凄く高く感じますが、餃子を寿司のようなものと考えれば以外に納得できる価格なのかもしれません。
いや、やはり納得できない値段設定の気もします、高い。
台湾人の友人は高すぎるので絶対無理、と言っていましたが…。

全体的にはプルプルとした皮とみっちりと詰まった餡で食べ応えは抜群。
3種類、15個食べられるかと思っていましたが、食べてみた感じでは美味しく食べられる八分目は12個くらいかな、というところ。
もちろん私はそれほど量を食べませんので、人によっては15個でも20個でも大丈夫でしょう。

高麗菜

高麗菜はザクザクとした食感で、一番オーソドックスな餃子。
癖もなく食べやすいので、他の料理のベースになっているかと思います。
逆に言うと特に驚くような特徴はないので冒険をしたければ違う餃子を選ぶべきです。

韭菜

韭菜は一口噛んだ瞬間口の中に韮の香りが広がり中々刺激的。
豚肉の脂と絡まりあい、別段サッパリはしませんが、なんだか青臭い勢いに押されているような力強い感じがあります。

南瓜起士

南瓜起士、これは想像通りの納得の味わい。
南瓜の奥深い甘味とチーズの濃厚なコクと塩味が補完し合い、更に豚肉をチーズでより濃厚に仕立て上げた一品です。

玉米

玉米はトウモロコシのことで、台湾では甘いスイートコーン以外にも肉質がしっかりしたトウモロコシや赤いトウモロコシなど様々な種類が食べられています。
特に玉米濃湯というコーンクリームスープは大人にも子供にも大人気で、いろいろな所で見かけます。

餃子に使われている玉米はスイートコーンで小、結構な甘味がありトウモロコシの甘味と肉汁が混じり合い美味しいハーモニーを奏でています。
正直トウモロコシにはそれほど期待していなかったのですが満足の一品でした。

この豊富な餃子の種類と餃子のタレのバリエーションを組み合わせれば通い続けても飽きません。
いろいろ組み合わせて食べたくなります…が、如何せん高い…。

古早味炒飯

古早味炒飯

豚肉、玉子、葱に加えて意外な材料キュウリが入っています。
食べ始めに焦げっぽい匂いがしましたが特に焦味というわけではなく、自然にフライパンの鉄の匂いがついた感じです。
パラパラとしたチャーハンで、豚肉の肉々とした食感とキュウリのシャクッとした食感が面白い。
見た目の色が濃いので醤油炒飯かと思いましたが、至って普通の炒飯、塩味と言いますか薄味で油の多さが気になります。
これはちょっとイマイチだったかも。

酸辣湯

酸辣湯

台湾では酸辣湯は餃子とセットでよく食べられています。
個人的にはそれほど良い組み合わせとは思えないのですが、餃子が小麦粉と肉からできた主食なので、様々な具材が使われた酸辣湯は栄養バランス的にも口直しにもよいのかもしれません。
ここの酸辣湯も具沢山でいかにも自家製。
木耳、豚の血、豚肉、たけのこ、キャベツ(白菜)、人参、玉子、パクチー、ネギ、豆腐などなどいろいろ入っています。

他のお店と大きく異なる特徴として(たまたまかもしれませんが)とろみが無いということが上げられます。
また見た感じでは少量ふりかけられているだけなのですが黒胡椒が意外に効いていて、酸っぱ辛くよい仕事をしています。
なるほど、これが酸辣湯か。
今まで食べてきた経験から酸辣湯はこういうものという固定観念があったのですが、その概念を覆す酸辣湯でした。

お店のFacebookはこちら
https://www.facebook.com/dumpling93/

お店の場所は以下になります。

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Posted by trilife