蘇杭點心店:小籠包は一番かも!?何かと鼎泰豊と比較される中華レストラン(の内の一つ)
中国語の語学中心で有名な師範大学がある古亭站から少し歩いたところに蘇杭點心店はあります。
蘇杭というのは中国の地名でしょうか、たまに見かける気がします。
少し調べてみたところ蘇州と杭州という地域が上海の近くにありますので、そのあたりのことを指しているのかしら。
近くと言っても大阪-名古屋間くらいの距離はありますが…やはり中国はスケールが大きいですね。
1階は厨房があるので割とこじんまりしていますが、どうやら3階まであるようで、それなりの人数でも大丈夫そうです。
会社の同僚や家族連れなどでいつも賑わっています。
入り口で注文票を受け取り席に向かいます。
途中小皿が置いてありますので、自分で取り席まで持って行きます。
後で取っても構いませんが、常連っぽさを出すには席に着く前に取るべきでしょう。
常連っぽさを出しても特にいいことはありませんが…種類が色々あるので迷いますね。
焼き魚なんかもあります、一品料理じゃなく小皿扱いなのは不思議な気がします。
注文票のメニューもいろいろあります、眺めているだけでも中々楽しい。
このお店は鼎泰豐と比較されることがあるだけに、値段は普通の食堂に比べれば若干高めです。
とは言え、それほど高いわけではありませんので、やはり家族や同僚と行くレストランという感じでしょうか。
ビールもありますね。
あれこれお店を覗いてきた経験から思うに、やはり日本人が多く訪れるお店にはビールが置いてある気がします。
台湾人の友人曰く冷蔵庫があるお店はだいたいビールは置いてあるそうですが、私がよくいくような台湾の伝統的な古早味のお店では冷蔵庫があってもビールを置いているお店はめったにありません。
そこで「そのお店、もしかして日本人が多くないかい?」と聞いた所「言われてみれば確かに…。」だとか。
さて、炒飯を食べに来たのですが、うっかり小籠包を頼みそうになりました。
時間限定で、午前中の30分だけ売っている小籠包があるのですが、それは気になりますね、かなり。
炒飯も何種類かあり、名前から想像するにそれぞれ美味しそう。
ですが初志貫徹、寧波排骨蛋炒飯を注文しました。
注文が終われば箸やレンゲを取りに行きます。
小籠包を頼んだ場合はタレ作りも必要ですね、針生姜が他のお店より細い気がします。
珍しく熱いお茶とお水もあります。
このお茶、どこで読んだのか忘れてしまいましたが、こだわりの烏龍茶だそうです。
香ばしくて美味しい。
注文票のメニューにも記載されていましたが隣の冷蔵庫にはビールとサイダー、ジュースが冷えています。
台湾人のおばさんも昼間からビールを飲んでいました、一応需要はあるんですね。
小皿料理はこれを選択しました。
小魚を細かく粉末にしてニンニクと唐辛子ソースで絡めた玉子です。
玉子二個半、値段90元。
一人で食べるにはちょっと玉子食べ過ぎだと思いますが…半額で量も半分にして欲しい。
味は薄味と言うか、例の如く素材の味、つまり味付けをしていない感じです。
辛さは適度で見た目ほどではありません。
こちらは鹹蛋苦瓜、鹹蛋という塩玉子と苦瓜の和え物ですね。
鹹蛋は何度か食べたことがあるのですが、元々は保存食なのでしょうか、かなりしょっぱいです。
苦瓜は台湾でも好きな人は好きという食材で、わりと見かけますね。
味は大蒜も存在感があり、また唐辛子のピリッとした辛味もあります。
苦瓜の苦味はあまり気にならず、やはり鹹蛋のしょっぱさが気になります。
ビールと一緒に頼む方がよさそうですね。
寧波排骨蛋炒飯は炒飯だけを見ると究極にシンプルで、玉子のみ、葱すら入っていません。
玉子はこれでもか!というくらい木っ端微塵になっています。
炒飯は炒めりゃいいってもんじゃない、炒めるなら徹底的に、という意気込みを感じますね。
上に乗っている排骨は脂身が少なく、肉肉しい食感。
スペアリブなのですが、焼き肉のような感じがあります。
葱のソースがかかっていますが、味はあまりはっきりしていません。
横に添えられている青唐辛子は見た目はかなり辛そうですが、辛味はなく少し酸味があるピクルスのような付け合せでした。
全体的な値段からも察せられますが炒飯以外の料理は分量が若干多めで、数人で分けて食べる前提のようです。
1人では1品と小皿くらいしか食べられない思いましたが、隣のおじいさんは1人でも3品くらい食べていましたので人によるようです。
炒飯と小籠包なら何とか食べられるかも。
数人でワイワイやるのが基本のお店のようなので、1人で行く場合は忙しい時間は避けたほうが良いかもしれませんね。
語学中心で勉強した後クラスメートで行くと良さそうです。
別の日ですが小籠包も食べに行きました。
炒飯同様、小籠包も種類があるので、それぞれ気になります、全部食べたいですね。
小籠包は若干小ぶりでしたが、今まで食べてきた小籠包の中で一番汁がたっぷり入っていました。
皮が破れないよう、生地が集まっている上の部分を箸でちょこんとつまみ上げ、レンゲに乗せると良いです。
味は豚肉ですが、ラーメンスープのような感じがしました。
臭みはなく、美味しいです、やはり他の小籠包も気になります。
またお店の外には様々な餅を売る小窓があります。
小腹が空いた時はここでさくっと買っていくこともできますね。
中国を舞台とした小説などで肉餅などの餅がよく出てきますが、日本のような米で作った餅ではなく、こういう焼き菓子のような食べ物のことだったんだなぁと思いますね。
日本語ではこういう料理は何と表現すればよいのでしょうか?
パンとの違いは発酵しているかどうかなのかしら、それとも薄力粉、強力粉の違いなのかしら。
中の餡は甘いものもしょっぱいものもあり、餅だけでいろいろ比較してみても面白いと思います。
ただ中身が結構詰まっていますので、すぐにお腹いっぱいになりますが。
お店の場所は以下になります。