雞卷:揚げたてを求めて人が押し寄せるシンプルな豚肉料理、名前は雞卷だけど

建物についている看板と実際の屋台の看板との違いから察するに、慈聖宮の飲食街には比較的新しいお店がいくつかあるように見えます。
となりの豬血湯と合わせ、ここ雞卷もそのうちの一つ。
どちらの店舗もお店の名前は書かれておらず、潔くメニューを掲げるのみ。

上の看板には「阿遠の海鮮店」の文字が

雞卷は食事というよりもおやつ感覚で食べるものなのでしょうか、店内で食べるお客さんよりも持ち帰りのお客さんの方が多いです。
店内で食べる際も他の料理の提供はありませんので隣のお店の料理と一緒に食べるか、さくっと小腹を満たす程度のようです。
一條50元というのもちょうどいい値段のように思えます。

潔い看板「雞卷1條50」

店先に揚げたての雞卷が並ぶのはなかなか見ごたえがありますが、揚げ上がるとお客さんが殺到しあっという間になくなります。

揚げあがる時間になるとお客さんが集まってきます

雞卷は雞捲とも書かれ、湯葉に豚肉と野菜の餡を包み油で揚げたものです。
使われる野菜はキャベツか白菜かと思っていたのですが、玉ねぎのようです。
30cmほどの長さで一口サイズに切って出されます。
「雞」という字を使いますが鶏肉料理ではなく何故か豚肉料理です…。

雞卷

湯葉の揚げ物と聞くと春巻きのような衣はパリパリサクサクを期待してしまいますが、実際はちょっと違いクシャクシャした食感です。
中の餡は少しねっとりしたような感じで、豚肉は特別主張が強いわけでもなく、野菜は柔らかいけれどもまだ若干シャキシャキした歯ごたえが残ります。
全体としてそれほど印象に残る味ではないと思いますが、小腹を満たすおやつと考えればありです。
付け合せは甘酸っぱいキュウリの酢の物、揚げ物に対し口の中をサッパリさせる効果を狙ってでしょう。
タレはケチャップに近い甘いチリソース。

このお店に関する詳細な情報はあまりありませんが、参考までにブログ(中国語)を紹介しておきます。
このブログではお店の名前をとりあえず「大稻埕慈聖宮無名雞卷」と呼ぼう、と言っていますね。
GoogleMapsでは「大稲埕保安街鶏巻」となっています。

お店の場所は以下になります。

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