大稻埕慈聖宮前美食:中国語ができないとちょっと苦しいけれども、大稻埕慈聖宮前で味わうディープな台湾美食
地元の人々に限らず大稲埕を訪れた多くの人に特に記憶に刻まれているのは美食の街としての側面ではないでしょうか。
延三夜市が付近に位置する大稻埕は、夜市のみならず周辺に古早味と呼ばれる、昔ながらの味にこだわった飲食店が今でもたくさん残っています。
とくに有名なのはの大稻埕慈聖宮前に位置する飲食店街でしょう。
昨今化学調味料が使われる飲食店が増える中、昔ながらの製法で手間暇かけて料理されるこれら古早味の料理を出すお店は、毎日大勢のお客さんが訪れ大賑わいしています。
とは言え、行列ができていても回転率は速いので気にせず並んでしまいましょう。
古早味のみならず人情味も残るこれらの飲食店ですが、注文票に食べたい料理を書いて渡す一般のお店の注文の方法と違い、お店の人に直接中国語や台湾語で注文する必要があり、中国語が話せない観光客にとっては若干ハードルが高く感じるのも否めません。
また、どこのお店のどんな料理が有名なのかという情報も日本語ガイドブックやブログでそれほど紹介されているわけでもなく、美味しいものを探し当てる難易度は高いと言えるでしょう。
こう多くのお店が並ぶと餅は餅屋、それぞれのお店の代表的な料理を持ち寄り食べたくなるところですが、多くのお店ではご飯物から野菜、汁物まで提供しているので、同じお店で済ます人が多いように思います。
週末になるといろいろなお店から持ち寄っている人もいますので、よその店の食べ物を持ち込むことが禁止されているわけではありません。
量はあくまで腹八分目といった感じですので、ハシゴするのもありですね。
こうした地元の人が通うお店は朝ごはんのお店が多く、街中のホテルから離れていて朝早く行くのは大変…という人もいますが、実は朝早くよりもお昼前の時間帯に開けるお店がほとんどです。
中には11時ごろにようやく開店準備を終えるお店もあり、ブランチ目当てに行くかお昼後の時間帯を目指して行く方が混雑を避けられるので狙い目だったりします。
ただし、その日用意した分が売り切れたら終わりというスタンスなのでしょうが、Googleの営業時間に関わらず閉店時間前でも早々と掃除を始めているお店もありますので、営業時間はあくまで参考までに。
また雨の日は突然休むお店もあるようなので注意しましょう。
週末は込み合いますので可能であれば平日に行くのがお勧めです。
近年の日本はタピオカミルクティーのブームに代表されるように台湾ブームと言われていますが、この日本とも縁の深い大稻埕の味わい方、見どころなども少しずつ紹介し、より深みのある台湾理解の一助になればと思います。