夏樹甜品:夏空や 入道雲と かき氷

22/10/2020

日本では中華デザートの定番として定着している杏仁豆腐。
好きな人もいるけれど、独特の風味が苦手という人もいるかもしれません。
この杏仁豆腐、意外なことに中国人の友人曰く「実は中国に杏仁豆腐はないんですよ」と言っていました。
地域によると思いますが、どうやら中国ではそれほど一般的なデザートではないようです。

夏樹甜品

ここ台湾でも杏仁豆腐はあるにはあるものの珍しく、観光地以外ではあまり見かけません。
その代わり杏仁茶という飲み物は夜市などで見かけます。
杏仁茶は油條という揚げパンと一緒に味わうことが定番のようで、だいたい一緒に売られています。
食べれば納得ですが、杏仁の独特な風味と油條の香ばしさの組み合わせはベストマッチです。

さて、そんな珍しいと言われる杏仁豆腐がこれでもかという程食べられる台北大稻埕のお店、夏樹甜品。
杏仁豆腐の他、杏仁雪花冰や杏仁豆花、杏仁露なども売っています。
杏仁露の露は西米露というデザートから考えるにシロップのようなもの…と台湾人に教えてもらいましたが、以前食べたお店では寒天か何かで固めた杏仁豆腐の様なものが出てきました。
他にも台湾には豆腐のような豆花という食べ物がありますが、これにも杏仁を使った杏仁豆花があります。
杏仁豆腐と杏仁豆花、杏仁露、この辺はどういう違いがあるのか結構曖昧です。

壁掛けメニュー

杏仁雪花冰に杏仁豆腐を追加した杏仁豆腐雪花冰を注文しました。
カウンターのショーケースには珍珠や芋圓、木耳、仙草、花生など定番のトッピングが置いてあり、杏仁豆腐雪花冰の場合は二種類無料トッピングが含まれています。
私が訪ねた際はお店の人に「杏仁系にするか牛乳系にするか、かき氷は必要か、豆腐は必要か…」とメニューを徐々に絞り込むような聞かれ方をしましたが、メニューには日本語も書かれていますので中国語がわからなくても注文は難しくないと思います。

隣りの廊下にも長いカウンター席が用意されていますので、座席数は結構たくさんあります

杏仁雪花冰の雪花冰は伝統的案かき氷とは異なる、薄く削ったふわふわのかき氷のことを指しているのだと思います。
少し食べずらいですが、ふわふわした食感は独特でおいしい。

杏仁豆腐雪花冰、夏空と入道雲のイメージですね

台湾のかき氷も韓国のかき氷も進歩著しく新しい食べ方が次々と登場しています。
その一方で日本のかき氷はエスプーマなどあるものの、一般的にはこれといった進歩は目立たず、訪日した外国人旅行者ががっかりする夏の食べ物ナンバーワンだったりします(独自調べ)。
ここ数年の進歩はあまり把握していませんが、改善が望まれますね。

杏仁豆腐雪花冰はかき氷を食べ進めると下に杏仁豆腐と自分で選んだトッピングが敷かれています。
実際に食べた感想としては、これだけ杏仁味のかき氷を食べた後、食感が変わったとは言え杏仁味の杏仁豆腐が出て来たところで…流石に杏仁味に飽きてしまいます。
やはり油條のよいなサクサクした香ばしい食感があれば味覚が変わってよいアクセントになるのだと思います。
アイスクリームのコーンも似たような役割ですね。
かき氷の上にピーナッツでしょうか、香ばしいトッピングが少し載っていたのですがかき氷を食べ進める前に食べてしまいました、残念。

ピーナッツのような香ばしい食感のトッピングが少しだけ載っています

杏仁豆腐雪花冰、美味しいですが150元は高く感じますね。
旅行者であれば果物がたくさん盛り付けられたかき氷の方がよいかもしれません。

お店の場所は以下になります。