內灣線:内部の台灣で内灣、新竹から伸びる人気の支線

内湾線物語
内湾線の前身は1本の便利な車道でした。そして、台湾人自らが建設を完成させた、初の支線鉄道でもあるのです。内湾線は全長27.9KMです。新竹市内の駅は北新竹駅・千甲駅・世博駅・新荘駅があり、新竹県内になると竹中・上員・栄華・竹東・横山・九讃頭・合興・富貴・内湾など9駅があります。
当初、内湾支線は新竹~竹東間が完成したのみでしたが、1949年、竹東から合興まで延伸し、1954年に内湾鉄道が開通しました。内湾線は途中の4つのトンネルと2つの鉄橋を通過します。鉄道の沿道は、言わば山を抜け峰を越え渓谷を渡るもので工事は難航を極めたため、内湾線開通後、開通記念碑が建てられました。

内湾巡り 内湾支線スタルジックトリップ
内湾巡り 内湾支線スタルジックトリップ
ノスタルジックとは違うのかしら…?

平溪線集集線に続きいつの間にか始まった台湾の鉄道支線制覇の旅シリーズ3段。
今回の內灣線で最後の予定です。
台湾の支線には他に沙崙線というものがありますが、高鐵台南站乗り換え用の路線で乗ったことはあるものの特に見るべきものはないのかと。

Wikipedia – 沙崙線

また阿里山にも支線(阿里山森林鉄路)があるのですが、運営母体が台鉄とは異なること、途中で途切れていること、本数が少なすぎて乗り降りや徒歩での移動が現実的ではないことなどから割愛。
きっと愛好者の人はいますので探してみて下さい。

阿里山林業鉄道と文化遺産管理処
Wikipedia – 阿里山森林鉄路

他にも旅客路線ではない支線など、区分けによっていろいろあるようです。
興味があれば調べてみればよいでしょう。

Wikipedia – 台湾の鉄道
Wikipedia -台湾鉄路管理

內灣線へのアクセス

內灣線は台湾西側の主要都市新竹から山間の街內灣へと向かうローカル線です。
資料によってどの駅を何線として扱うのかがマチマチですが、縦貫線、六家線、內灣線が重なり複線化しています。
ここでは乗換駅にあたる竹中站にあった以下の図を根拠に区分けしました。

路線図

つまり縦貫線に属するのは新竹站、北新竹站の二駅で、六家線は途中の竹中站で六家站へ、內灣線は竹中站を起点とし內灣站へと伸びています。
六家線は高鐵と在来線の乗り換えのために整備、電力化されたようで、六家站は高鐵(台湾新幹線)の高鐵新竹站と隣接しています。
一方內灣線は昔ながらのディーゼル車での運航となります。

以降はこの三路線を大まかに広義の內灣線として扱い、必要に合わせ各路線名を使います。

元々人の住む地域を結ぶためというよりも林業、鉱業の資源開発や運搬の為に作られた歴史があるのでしょう、六家線を含め內灣線の駅の大半は簡易駅となっています。
また簡易駅では通勤通学の利便性のため駅には券売機を設置せず車内で切符を買う方式を採用していることが多いです(私が訪ねた際、ご老人が切符はどこで買うのか尋ねて来ました)。
とは言え今の時代となっては車内で切符を買う人は少なくなり、大半の人は悠遊卡を利用するようになりましたね(悠遊卡の改札も簡易式のためタッチし忘れないようご注意を)。
旅行で訪れる際は一日乗車券などを利用する場合も多いでしょう。

內灣線の見どころ

台湾のシリコンバレー新竹は兎も角として、內灣線沿線の街はハッキリ言ってしまえば主要な駅以外はあまり見るべきところはありません。
主要な駅は合興、內灣の二駅のみです…がんばって竹東を加えてもいいですが…。
ですので鉄道駅付近の観光地を尋ねる旅というよりも、鉄道自体の歴史やそこに付随した物語を楽しむのがよいでしょう。

地図でも観光案内の紹介をしています

車やバイクでアクセスすればもう少し幅広く見ることができるかもしれません。
火車を利用した場合は內灣站付近にすべての観光地が集約されていると言っても過言ではないでしょう。
ただ內灣站付近はとても賑わっていますので、そこだけ尋ねても十分楽しむことはできます。

內灣線の駅

路線駅名基本情報備考
縦貫線/六家線新竹Wikipedia
縦貫線/六家線北新竹Wikipedia
六家線千甲Wikipedia
六家線新莊Wikipedia
六家線/內灣線竹中Wikipedia
六家線六家Wikipedia
內灣線上員Wikipedia
內灣線榮華Wikipedia
內灣線竹東Wikipedia
內灣線橫山Wikipedia
內灣線九讚頭Wikipedia
內灣線合興Wikipedia
內灣線富貴Wikipedia
內灣線內灣Wikipedia

狭義の內灣線は1線9駅の路線ですね。

內灣線の運賃

竹南、苗栗、台中、新竹、中壢、桃園、板橋、台北、松山 、六家、竹東、內灣
上記駅で內灣線の一日乗車券は購入可能です。
子どもや老人、障碍者向けの優待用(50元)と一般用(95元)があるようですね。

台灣鐵路 內灣線一日週遊券

駅数が多いので流石に元は取れるかと思い私も一日乗車券を購入したのですが、実際は大半を歩いてしまい微妙な所となってしまいました。
更に途中で日が暮れてしまったため後日再度取材に訪れたのですが、一日乗車券を買わなかった後日の方が頻繁に電車を乗り降りするという本末転倒な使い方をしてしまいました。
台湾の交通費はかなり安いので気にするほどではありませんが、ご利用は計画的に。

內灣線の車内

內灣線のディーゼル車両は平溪線と同じで、何故か集集線のラッピング車両も走っています。

いつもの車両
集集石虎號
どこかでご一緒しませんでしたか?
次の駅は…あれ?

補足情報と徒歩コース

先にも少し述べましたが、取材では若干遅い時間に出発したこともあり1日では明るいうちに全てを回ることができず2日に分けて訪問しました。
、六家線には行かず、竹中~內灣のみであれば1日でも十分見て回れると思います。

電車利用のコツですが、およそ六家線は30分に1本、內灣線は1時間に1本です。
単純に一方向に移動しようとすると本数が少なく効率がよくありません。
また周辺には特に見て回るようなものがない駅もかなり多いため、內灣線で撮影の為だけに下車すると撮影5分待ち時間55分…といったように、ほぼ全ての時間が待ち時間になってしまいます。
そこで上り列車と下り列車を上手く使い、行ったり来たりとしながら移動しました(毎回改札を通るので問題ありません)。
そうすれば(理屈の上では)待ち時間は半分になります。

また竹中以降の內灣線は他のローカル線よりも駅の数が多い反面、駅と駅の間が狭いところも多くあります。
各駅の看板には隣の駅までの距離が書かれていますので、電車の待ち時間が30分以上あり2km程度であれば歩いてしまった方が早い(同じ進行方向に進む場合は4km程度であれば歩いた方が早い)…ということで歩いていると、結構な距離を歩いて移動することになってしまいました。
これまた1日で全て回れなかった原因のような気もしますが、その分いろいろ見て地理感覚を体感できましたので悪いことではなかったと思います(特別景色が綺麗等々はなかった気がします)。

その他の参考資料

内湾巡り 内湾支線スタルジックトリップ

新竹內灣線鐵路|探索旅行

Wikipedia – 六家線
Wikipedia – 內灣線