小茅屋:素朴な小さな町の食堂かと思いきや、台湾通は知る人ぞ知る名店
永康街を一本離れた淡江大學の向かいには旧日本家屋なのでしょうか、和風な雰囲気のお店が数軒並んでいます。
その中に紛れた小さな食堂、小茅屋。
ここの炒飯は台湾で3番目に美味しいと言われているとかいないとか。
何番目かはともかくとして台湾で開催される幾つかの炒飯ランキングで度々TOP10にランキングしていることからも、地元民に愛される炒飯であることは間違いないようです。
GoogleMapsのレビューでも見た気がしますが、美味しいという評判を見聞きしたお客さんが増えることは悪いことではありませんが、炒飯のような数百円の庶民の味に対してミシュラン三ツ星のような高級料理の味わいを求めて押しかけ「期待していたより美味しくない…」という無茶を言うお客さんも少なくないそうです。
お店にとっても迷惑でしょうし、混雑するので他のお客さんにも迷惑ですし、全員が不幸になるだけなので…何と言いましょうか…もっと勉強しましょう。
このブログも基本は高級料理ではなく古早味と呼ばれる昔ながらの味わいを今に伝えるお店の紹介をコンセプトに始めていますが、味だけではなく、店の雰囲気や接客、その料理らしさやその食材の社会的位置付けなどいろいろ紹介できればと思ってはいます、残念ながら力が及んでいませんが。
調理場の横を通り抜けお店に入ります。
メニューは中に貼られていますので忙しそうに動き回っている店員さんを捕まえ口頭で注文します。
今回は肉絲蛋炒飯と蛋花湯を注文。
店内は20人くらいで満員でしょうか、こじんまりした街の食堂といった感じですね。
昔は店の奥に調理場があったようで、水道管などが残っています。
炒飯が有名なお店と思い訪ねましたが、みなさん麺類などいろいろ注文しています。
何を食べても美味しいのかしら。
肉絲蛋炒飯の具は豚肉と葱、玉子。
そして味付けはあっさりと薄い塩味のみという、シンプルな炒飯、潔さに好感が持てます。
いろいろ炒飯を食べて思うのですが、余分な脂身がない肉を柔らかい食感で仕上げるのは美味しい炒飯のポイントなのかと思います。
スープは卵が被ると思いましたが蛋菜湯。
青野菜と葱、玉子、そして春雨が少し入っています。
表面に油が浮いているので何かしらの調理の工夫があるのだと思いますが、予想通りのあっさり味。
春雨が入っているのはうっかり他の料理の材料が混ざったのかしらと思いましたが、具材なのでしょうか、判断しずらい微妙な量でした。
炒飯とスープ、どちらもあっさり味。
ところが驚いたことにスープを飲んでから炒飯を食べると薄味同士で塩分が味が強調されるのでしょうか、美味しさが倍増します、一体どういう秘密なのでしょうか?
お店の場所は以下になります。